「中田英寿以上だ」と話題! 北朝鮮代表FWがペルージャでゴール量産中!

2017年09月08日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

得点ランクの単独トップに。

今年4月にカリアリでデビューを飾ったハン。昨シーズンは5試合で1得点だった。(C)Getty Images

 核実験やミサイル発射を繰り返し、厳しい非難に晒されている北朝鮮。この国際社会から完全に孤立している国の出身ながら、イタリアで眩い輝きを放ち、良い意味で注目を集めている選手がいる。ペルージャに所属する18歳の北朝鮮代表FW、ハン・グァンソンだ。
 
 カリアリに所属していた今年4月2日、北朝鮮人選手として初めて欧州5大リーグのピッチに立ったハンは、その7日後にさっそく初ゴールを決めて話題となった。クラブからその才能を高く評価されていたものの、「できるだけ出場機会を与えたい」という方針の下、今シーズンからセリエB(2部)のペルージャへとレンタルされた。
 
 すると、新天地で類稀なゴールセンスを存分に発揮。ヴィルトゥス・エンテッラとの開幕戦でいきなりハットトリックを記録すると、続くペスカーラ戦でも1ゴール。まだ2節が終了した時点とはいえ、得点ランクの単独トップに立っている。
 
 このパフォーマンスに、「北朝鮮の別の一面を見せてくれた」、「デビュー戦で2ゴールを奪った中田英寿を超える活躍」など、現地メディアも絶賛。中には、2000年から2シーズンに渡りペルージャでプレーした元韓国代表のアン・ジョンハンを引き合いに出して、「アン? いや、ハンだ。アンは(2年間で)5ゴールだったが、彼はすでに4ゴールだ」と伝える記事もあった。
 
 もちろん、獲得に興味を示すクラブも日に日に増加。その中には、ユベントスやアーセナルというビッグクラブも含まれている。ハンの代理人を務めるサンドロ・ステンペリーニの元には、問い合わせが殺到しているようだ。
 
「ハンについて問い合わせてくるクラブはたくさんある。毎日いろいろなスポーツディレクターと話をしているよ。ただ、移籍について考えるのは早急すぎる。シーズンは始まったばかりだ」
 
 抜群のスピードとテクニックに加え、得点嗅覚にも優れたハン。そう遠くない将来に、アジアを代表する選手になるかもしれない。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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