【日本代表】川島永嗣がW杯へ成熟を求める「日本は自分たちのやりたいようにやれるチームではない」

2017年09月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「理想を追うことも大切だが、日本も分析されている」

サウジアラビア戦ではファインセーブを見せた川島だが、勝利にはつながらず。自身は再び所属するメスでポジション争いに身を投じる。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表の守護神、川島永嗣がサウジアラビア戦後、来年6月に行なわれるロシア・ワールドカップに向けたチームの方向性や可能性やについて語っている。
 
「チームとしてどれくらい成長できるかは分からないけど、自分たちが1%でもチームの可能性を広げていくという意味では、例えば裏を狙うのか、駆け引きのなかで裏を行くふりをしてつなぐのか。そういう駆け引きが、勝敗を決めていくと思う。そういうところを一人ひとりが高めていくとか、チームとして何がベストなのかという判断ができなくてはいけない」
 
 川島は、個々が局面での駆け引きの意識を高めて成熟していくことが大切だと説く。立ち返るべきスタイルを確立することも重要だが、常に自分たちのサッカーを展開できるわけではないからだ。
 
「もちろん、理想を追うことも大切だが、日本も分析されている。自分たちのやりたいようにやれるかと言えば、日本はそういうチームではないと思う。戦術的にも成熟して、選手が成長していかないと、ワールドカップで勝つことは難しいし、そこにチャレンジしていかないといけない」
 
 前回のワールドカップで日本は、自らが理想とするサッカーを追い求め、磨き上げた自分たちのスタイルで勝負を挑んだ。しかし、1分け2敗でグループステージ敗退という結果に終わっている。長友佑都は「理想だけでは強豪に勝てない」と語っているが、川島もまた同様の意見だ。
 
 ロシアに向けた第一歩となるサウジ戦は敗れてしまったが、「大事なのはここから自分たちが準備していけるか。ロシアで(サウジアラビアのような)この暑さはない。気持ちを切り替えてやっていくしかない」と、川島は9か月後の本大会を見据えた。

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