主審が試合を操作! W杯アフリカ予選で異例の再試合開催へ

2017年09月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

以前から八百長への関与が疑われていた。

再試合の開催決定により、グループ3位につけるセネガルは予選突破のチャンスが大きく広がった。 (C)Getty Images

 佳境を迎えた2018年ロシア・ワールドカップ予選。そのアフリカ最終予選で、異例の再試合が開催される。9月6日、FIFAが公式サイトで発表した。

 再試合が行なわれるのは、16年11月12日に開催された南アフリカ対セネガルの一戦。この試合では、43分にPKを決めて先制した南アフリカが2-1で勝利したが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)がそのPK判定はジョセフ・ランプティ主審による「試合操作」だと見なしたことを受けて、FIFAが決断した。

 再試合は11月に行なわれる予定で、9月14日の組織委員会で正式決定となる見込みだ。

 問題となった43分のシーンでは、南アフリカのイレーザー・ロジャースのヘディングシュートを身体で受けたセネガルのDFカリドゥ・クリバリのプレーがハンドの判定に。しかし、実際には手に当たっておらず、以前から八百長への関与が疑われていたランプティ主審に「不正に試合を操作した」という疑惑がかけられていた。

 そして3月、FIFAがランプティ主審に対して永久追放処分を下し、このほどCASがその決定を支持して彼の提訴を退けたのだった。

 1位のみに本大会への出場権が与えられるアフリカ最終予選のグループDは、現在、ともに勝点6で並ぶブルキナファソとカーボ・ヴェルデ(残り2試合)を、消化試合がひとつ減った(残り3試合に)セネガルと南アフリカがそれぞれ勝点5、勝点1で追う展開。再試合の結果が、予選の行方を大きく左右しそうだ。

 どの国にも突破のチャンスが残されているこのグループDは、はたしていかなる結末を迎えるか。
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