【ジッダ取材記】こんな“アウェーの洗礼”ならいくらでも受けたい

2017年09月04日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

青いつなぎを来た小柄なおじさんが段ボールを担いできて…

現地の人が配ってくれた水。しかも冷えている。有難い。

 日本代表の取材で、サウジアラビアはジッダに来ている。
 
 時折、涼しい風が吹いてくるが、強い日差しの下、日本では味わえない"もわっ"とした暑さが襲ってくる。夕方になれば、いくぶんそれも和らぐとはいえ、それでも、じっとしていても自然と汗が流れてくる。
 
 日本代表の練習開始前、持参したペットボトルの水をちびちびと飲みながら、選手たちが出てくるのを待つ。
 
 そんな時だ。青いつなぎを来た小柄なおじさんが、段ボールをかついで日本のメディアのほうに来た。どすんと置いたその中には、ペットボトルの水が。
 
 しかも冷えている。遠慮なく1本いただいた。
 
 思えばあのつなぎのおじさん、練習場に入る時にすれ違った際、満面の笑顔を浮かべて手を振ってくれていたっけ。ごめんよ、大したリアクションも取れずに。
 
 冒頭15分だけ公開された練習が終わり、メディア一同はスタジアムの外に。プレスルームは用意されていない。みな、地べたに座って作業している。
 
 そんな時だ。今度はまた別の人が段ボールを持って、日本のメディア一人ひとりに水を配ってくれた。
 
 すっかりあたりは暗くなって、それなりに温度は下がってはいるが、やはり有難い。こんな"アウェーの洗礼"なら、いくらでも受けたい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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