【日本代表】「消化試合なんてない」槙野智章のサウジ戦に懸けるある想い

2017年09月04日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「勝たなきゃいけない。結果を残すのが代表選手」

常に笑顔を振りまく槙野。その存在がチームの雰囲気を明るくしている。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 槙野智章の周りには、いつも笑顔が溢れている。
 
 サウジアラビア戦を2日後に控える練習は冒頭15分だけ公開。アップのボール回しでも、やはり槙野のグループは賑やかだ。「今の撮りました!?」と、間近で撮影するカメラマンにも気さくに言葉をかけてくる。
 
 改めて記すまでないが、単なるムードメーカーというわけではない。すでにワールドカップ出場は決まっているが、サウジ戦に向けては「消化試合なんてない。1戦目に出ていない選手にはチャンス」と、虎視眈々と出場を狙っている。
 
 日の丸を背負う者としての誇りもある。
 
「負けや引き分けで帰るんじゃなく、勝たなきゃいけない。結果を残すのが代表選手」
 
 貪欲に勝利を目指すには、まだ理由がある。
 
 ロシア行きのチケットを得られるのは、グループの上位2か国まで。すでに首位通過を決めている日本に続くのが、2位サウジ、3位オーストラリアだ。この両国は同じ勝点16で並ぶだけに、日本対サウジの結果は非常に重要な意味を持つのだが……。
 
「一生懸命、精いっぱいやることが両方のチーム(サウジとオーストラリア)をリスペクトすることになる。全力で勝ちにいく。サッカーではそれがすべて」
 
 だからこそ、「消化試合なんてない」のだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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