岡崎慎司所属のレスター、移籍市場最終日に大騒動! ドリンクウォーター放出して獲得したのは…

2017年09月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ワクワク、ドキドキ」のデッドラインを過ごしたのは?

チェルシー移籍が決まり、安堵の表情を浮かべるドリンクウォーター。かたや、レスターは…。 ※写真はチェルシーの公式ツイッターより

 英国の夏の移籍市場最終日となる8月31日、日本代表FW岡崎慎司の所属するレスターは、締め切り間近に怒涛の動きを見せた。
 
 期限が眼前に迫る30分前、まず、イングランド代表MFダニー・ドリンクウォーターが、チェルシーの練習場があるコブハムでメディカルチェックを行なう準備をしていると英国メディア『スカイスポーツ』が報じた。
 
 すると、期限ギリギリの10分前にはレスター公式サイトが、オーストリア代表CBアレクサンダル・ドラゴビッチを1年間のレンタルで獲得したことを発表していた。
 
 そして23時となり、移籍市場は幕を閉じた。

 しかし、イングランド・サッカー協会に対して、締め切りの2時間前に基本合意を知らせておけば、期限を2時間延長できる「取引シート」を提出していたチェルシーが、ドリンクウォーターと交渉を続けて契約合意を発表した。
 
 チェルシーは、ドリンクウォーターと5年契約を締結。移籍金は非公表となっているが、英国メディア『スカイスポーツ』によれば、3500万ポンド(約50億7500万円)に達したという。
 
 チェルシーの公式サイトのインタビューで「イライラしたり、ワクワクしたり、ドキドキしたり……。でも最終的には移籍がまとまって嬉しいよ」と期限ギリギリでの移籍を喜ぶドリンクウォーターを手放したレスターは、「彼に感謝の意を表す」と声明を出している。
 
 今夏の移籍市場でセビージャからスペイン人MFのビセンテ・イボーラを獲得していたレスターだが、2シーズン前に達成した奇跡のリーグ優勝の立役者ドリンクウォーターの放出は、以前からチェルシーとの交渉が明るみになるなど想定内のものだっただろう。
 
 むしろ、予想外なのは、選手個人とは合意に達していたスポルティングのアドリエン・シウバとの交渉が土壇場で破談に終わったことではないか。イボーラが怪我で出遅れるなか、昨夏にも獲得を狙ったポルトガル代表MFを獲り逃して、戦力アップを図れなかったのは痛手だ。
 
 現在は、開幕からマッティ・ジェームズをボランチの一角で先発起用しているレスター。ドリンクウォーター退団の痛手を、この下部組織出身者が埋められるかに注目だ。
 
 ちなみに代表ウイーク明けの9月9日に行なわれるプレミアリーグで、レスターはホームでチェルシーと激突する。ドリンクウォーターの凱旋となるだけに、大きな話題を集めそうだ。
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