長谷部がハリル監督の進退問題に言及。「人生にはサッカーよりも大切なことがある」

2017年09月01日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「どういう決断であれ尊重したい」。

キャプテンの長谷部と指揮官のハリルホジッチ監督。チームを牽引した両雄はオーストラリア戦の勝利後、ワールドカップ出場の喜びを分かち合った。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

[ロシアW杯アジア最終予選]日本2-0豪州/8月31日/埼玉
 
 ロシア・ワールドカップ出場を決める会心の勝利を収めたオーストラリア戦後、会見に臨んだハリルホジッチ監督は意味深な発言をした。
 
「私が早くここから出て行かないかと望んでいる方々もなかにはいらっしゃったかもしれないが、もしかしたら残るかもしれない。もしかしたら残らないかもしれない」
 
 自身の進退問題について、様々な可能性があることを示した指揮官は、さらに「個人的には実はプライベートで大きな問題があります。みなさんはご存じないかもしれませんけれども、この試合の前に帰ろうかなと考えるほどの大きな問題だった」とコメント。
 
 指揮官は問題について詳細は明かさなかったが、日本代表のキャプテン長谷部誠には事前にこの問題について告げていたという。
 
 長谷部はオーストラリア戦後、「聞いていました。身内に関することで、すぐに帰りたい用事がある、と。僕には打ち明けていました。だけど、そういうなかでもここは戦わないといけないところでもあると強い決意も感じました」と語っている。
 
 また、この主将は会見で監督が『残るか分からない』というコメントをしていたことについて意見を求められると、「人生にはサッカーよりも大切なことがあると思ってる。そういう判断は監督自身もできると思うので、それはどういう決断であれ尊重したいと思います」と言及した。
 
 日本代表を6大会連続のワールドカップ出場に導いたハリルホジッチ監督の去就やいかに――。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWeb)

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