花咲徳栄高の甲子園初優勝に、埼玉出身の浦和FWオナイウ阿道「相乗効果を生みたい」

2017年08月24日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

正智深谷高時代に、花咲徳栄高と試合をしたことも。

徐々に出場機会を増やすオナイウ。待たれるのが天皇杯に続くゴールだ! (C)SOCCER DIGEST

[ACL準々決勝 1st-leg] 川崎 3-1 浦和/8月23日/等々力

 浦和レッズの堀孝史監督が87分に最後のカードを切る。ピッチに立ったのは、FWオナイウ阿道だった。

 川崎戦のアディショナルタイムを含め6分間、長身FWは前線で何度かボールを収めて起点を作る。そのパスがラファエル・シルバにつながっていれば決定機に――というチャンスも作り出した。

「ベンチ入り」→「アディショナルタイム出場」→「ジョーカー起用」と、少しずつ試合に絡む機会が増えている。今後も連戦が続き、しかも前線の選手には怪我人も見られる。それだけに、オナイウの力がここでこそ求められる。
 
「連戦で主力の選手にも疲労が出るなか、僕らのような力が必要になってくるはず。『結果=ゴール』につなげたいです」
 
 試合翌日の練習後、オナイウ自身もそのように抱負を語った。
 
 また、オナイウは埼玉県児玉郡神川町の出身。神川パルフェ、FCコルージャ、そして正智深谷高を経て2014年にジェフユナイテッド千葉へ加入し、今季、『地元』の浦和に加入した。
 
 前日には夏の甲子園で、花咲徳栄高が埼玉県勢初の優勝を果たした。オナイウは「決勝はTVで観ていましたよ。初優勝、素晴らしいですね」と語り、高校時代に花咲徳栄高サッカー部と試合をしたことがあることも明かした。
 
 また、「埼玉県民にとっては、とてもいいニュース。競技は異なるけど、スポーツで埼玉が盛り上がるように、相乗効果が生まれていけば……。って、偉そうなことは言えませんけれど」と、オナイウは率直に喜んでいた。
 
 リーグ戦では苦戦している浦和だが、ACL、ルヴァンカップ、天皇杯……主要タイトル獲得のチャンスはまだ十分ある。今度はオナイウの会心の一撃で、浦和に「優勝」をもたらしたい。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
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