エムバペの後釜はベロッティ? モナコが契約解除金1億ユーロを投下か!

2017年08月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

トリノは契約解除金を支払われれば、本人の意向に沿うしかない。

昨シーズンのセリエAでは得点ランク3位、イタリア人ではトップの26ゴールをマークしてその名を轟かせたベロッティ。トリノとの契約延長時に設定された契約解除金が大きく取り上げられもした。 (C) Getty Images

 バルセロナからネイマールを獲得したパリ・サンジェルマンは現在、モナコのキリアン・エムバペ獲得にも近づいていると言われている。そして、その影響はイタリアにも及ぶかもしれない。
 
 イタリア『メディアセット』によると、モナコはエムバペを失った場合に、その代役としてトリノに所属するイタリア代表FWアンドレア・ベロッティを狙うという。同メディアによれば、そのために1億ユーロ(約128億円)の契約解除金を支払う用意があるそうだ。
 
 史上最高額の2億2200万ユーロ(約284億円)でネイマールを獲得したパリSGは、エムバペにも大金を準備しているとされている。メディアセットによれば、その額は1億4000万ユーロ(約179億2000万円)。加えて、ブラジル代表MFのルーカスもモナコに譲渡する構えだという。
 
 さらにパリSGは、同じくモナコのファビーニョ獲得も希望しており、エムバペも含めれば、取引額は合計2億2000万ユーロ(約281億6000万円)に達する見込みだ。そこで、モナコは2人を売却したのちに、その中の1億ユーロをベロッティ獲得に費やすというのだ。
 
 昨シーズンのセリエAでブレイクしたベロッティは、昨年12月にトリノとの契約を2021年6月まで更新。このときに国外クラブ向けに1億ユーロの契約解除金が設定されて話題となった。
 
 この夏はチェルシーやマンチェスター・U、アトレティコ・マドリー、パリSGなどの関心が伝えられ、さらにミランからのラブコールが注目されたが、いずれも合意には至らず。現地時間8月20日に行なわれたセリエA開幕戦にも出場している。
 
 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は22日付の記事で、モナコとベロッティがまだ直接接触していないと報道。だが、ラダメル・ファルカオとの共存という問題があるものの、モナコに移籍すればスタメンとしてチャンピオンズ・リーグに出場でき、ネイマールとの勝負という魅力的な挑戦も待っていると伝えた。また、年俸も700~800万ユーロ(約9億~10億2000万円)を望めるという。
 
 もちろん、パリSGとモナコの間でエムバペを含む大型移籍が実現するのか、そしてモナコが本当に1億ユーロでベロッティ獲得に向かうのかは、まだ不透明だ。ただ、すでにネイマールの移籍で何があるか分からなくなっている今夏のマーケットだけに、非現実的な話ではないだろう。
 
 モナコに契約解除金を支払われた場合、トリノは放出を拒むことができない。すべてはベロッティ本人の決断に委ねられる。8月31日に閉じる移籍市場で、1億ユーロ超えの大型取引が相次いで実現することはありえるのか? 今後の動向に注目したい。
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