“黒幕説”バルサに痛烈批判も…「デンベレ去就はカネ次第」とドルトムントSDが強調

2017年08月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

バイエルンのヘーネス会長はバルサを批判。

バルサ移籍を叶えるため練習ボイコットという強硬手段に出たデンベレだが、余計にドルトムントの姿勢を頑なにした印象も……。(C)Getty Images

 ドルトムントのウスマンヌ・デンベレは、バルセロナへの移籍を求めて練習をボイコットし、クラブから処分を科された。ミヒャエル・ツォルクSDは現地時間8月19日、要求額が支払われない限り、フランス代表MFをバルサに売却することはないと繰り返している。
 
 バルサと個人合意していると見られるデンベレは、10日のトレーニングを無断で欠席。ドルトムントの怒りを買い、トップチームの練習から外された。自身の移籍希望を貫こうと強硬手段に出た20歳の逸材は、同僚であるチームメートからも苦言を呈されている。
 
 スペイン紙『マルカ』が伝えたところによると、ドイツ代表を率いるヨアヒム・レーヴ監督も、『ユーロスポーツ』で「契約下にある選手が、移籍を望んでいるからという理由でボイコットをすることを私は非難する」と不快感を露にした。
 
 デンベレが強硬手段に出た背景には、バルサの入れ知恵があるとの見方も根強い。そのため、怒りの矛先がスペインの強豪にも向いている。
 
 その一人が、ドルトムントの宿敵、バイエルンを率いるウリ・ヘーネス会長だ。「もしもデンベレに起きていることの裏にこのクラブ(バルセロナ)がいるのなら、もう敬意を払うことなどない。選手に契約を破らせるなんて最低だ」と痛烈に批判した。
 
 実際、バルサのペップ・セグラGMは先日、デンベレやリバプールのフィリッペ・コウチーニョの獲得に「近づいている」と発言したが、翌日にドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOから「1ミリたりとも近づいていない」と一蹴されている。
 
 バルサがデンベレを獲得するには、ドルトムントが求める移籍金を支払う以外に道はないようだ。『ESPN』によると、ミヒャエル・ツォルクSDは19日、「バルサが要求額を満たせばデンベレは売る。しなければ残る」とコメント。一歩も譲らない姿勢を強調した。
 
 すでにバルサからの1億ユーロ(約128億円)のオファーを蹴っていると伝えられるドルトムントの要求額は、1億5000万ユーロ(192億円)だと見られている。
 
 ヨーロッパの移籍市場は8月31日までオープンしているが、ツォルクSDは「最終日まで待つことはない」と早期決着も要求。はたしてバルサとデンベレは、ドルトムントを納得させられるだろうか。
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