鹿実を率いた名将、松澤隆司さんが他界。遠藤、前園ら数多の名手を育てる

2017年08月12日 サッカーダイジェスト編集部

鹿実を三度の日本一に導いた名伯楽。

“鹿実”を全国屈指の強豪に押し上げた名将、松澤隆司さんが他界。76歳だった(写真は04年の選手権時)。(C)SOCCER DIGEST

 遠藤保仁、前園真聖、城彰二、松井大輔ら多くの日本代表やJリーガーを輩出してきた鹿児島実業高校の前監督、松澤隆司さんが、8月11日、多臓器不全のため鹿児島市内の病院で亡くなった。76歳だった。12日に通夜、13日に告別式が営まれる。
 
 鹿実を全国屈指の強豪に押し上げた名将だ。1964年に同校サッカー部のコーチになり、66年に監督に就任。同世代の小嶺忠敏さん(現・長崎総科大附監督)らと切磋琢磨しながら、勉強に勉強を重ねて独自の育成法を見出し、誰にも負けない情熱で選手たちに接した。

 78年に選手権初出場を果たすと、95年、2004年に選手権で優勝。96年には全日本ユースを制し、三度の日本一に輝いた。その功績を称えられて、07年には「鹿児島県民表彰」を受賞している。監督から総監督を経て、11年に勇退していた。

 鹿児島サッカーだけでなく日本の高校サッカー界をリードした名伯楽は、選手のみならず育成現場の最前線を行く指導者にも大きな影響を与え続けた。
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