「数多くの過ちを犯したがフットボールを汚したことは…」ケネディに捧げるマラドーナの金言

2017年08月11日 遠藤孝輔

どんな蛮行に及んでも崇拝の対象であり続け…。

数々の問題行動を起こしながらもピッチの上で己の価値を証明してきたマラドーナ(写真)。不世出の天才の言葉には重みがある。 (C)Getty Images

≪注目コメント≫
「中国のバカ」
発言者:ケネディ(チェルシー/ブラジル国籍)

 目を疑うようなSNSへの投稿で批判を浴びたのがチェルシーの21歳。ツアー先の中国で国民を侮辱するような汚い言葉を添えて世界に発信してしまったのだ。現地のメディアや国民からバッシングされて事の重大さに気付き、同じくSNSで謝罪したが、覆水盆に返らず。クラブからイングランド帰国を命じられた。数日後、グラウンドでひとり佇む写真を投稿。その姿には哀愁すら漂っていた。


≪ケネディに捧げる"金言"≫
「俺は数多くの過ちを犯したが、フットボールを汚したことはない」
発言者ディエゴ・マラドーナ(アル・フジャイラ監督/元アルゼンチン代表)

 数々の偉業を成し遂げた一方で、幾多のトラブルも犯したレジェンドによる金言。どんな蛮行に及んでも崇拝の対象であり続けたのは、ピッチで観る者を魅了し続けたから。ケネディはなにも今回の件で決してフットボールまで冒涜したわけではない。まずは自らのプレーで失った信頼を少しでも取り戻したい。

文:遠藤孝輔

※ワールドサッカーダイジェスト2017.08.17号より加筆・修正
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