【浦和】リーグで約4か月出番なし。新指揮官が「38番」を先発に抜擢した意図は?

2017年08月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

柏木のゴールにつながる果敢な仕掛けも披露。

7節以来のスタメン起用となった菊池。指揮官が抜擢した意図は? (C) SOCCER DIGEST

[J1リーグ20節]浦和 2-2 大宮/8月5日/埼玉

 浦和レッズにとって「さいたまダービー」は新体制での初陣となったが、終了間際に追いつかれてのドローに終わってしまった。
【浦和 2-2 大宮 PHOTO】浦和が二度リードするも「さいたまダービー」は決着つかず

 初采配となった堀孝史監督は、試合後の監督会見で「選手たちにまず守備の意識を植え付けようとした」と就任後の5日間の準備を振り返ったあと、「最後にパワーを持たれてきた時に、そこを守り切れなかった。それに関しては、自分のアイデアを何かもうひとつ出して、跳ね返すやり方があったのかなと思います」と、劣勢となった終盤の戦い方を反省点に挙げた。

 そして選手起用では、ここまで約4か月間リーグ戦での出場がなかった菊池大介を左アウトサイドでスタメンに抜擢。この菊池の起用法に関して問われた堀監督は、「就任した時も話したが、トレーニングの時から競争しようという話をしていて、彼(菊池)は以前からひたむきにやってきたし、今回もそういう気持ちを感じさせてくれた」と話し、その取り組みの姿勢を評価。さらに、「プレーに関しても自分の持ち味を出そうという意欲が感じられたので、チームに良い刺激になると感じていた」と、チーム内競争の活性化を促すうえでも、効果的な人材だという見方を示した。

 指揮官のこうした期待を受け、菊池も久々のリーグ戦のピッチで、攻守両面で大いに躍動。69分には左サイドでボールを受けると、積極果敢なドリブルでの仕掛けからクロスを入れ、柏木陽介によるチーム2点目を引き出した。

 80分に菊池をベンチに下げた浦和は、88分に菊池が退いた左サイドからのクロスで、大宮の瀬川に痛恨の同点ヘッドを食らっている。背番号38が健在をアピールした今回の「さいたまダービー」だが、次節の甲府戦で指揮官はいかなる采配を見せるのだろうか。
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