パリSG移籍間近のネイマールに、あの英国人バルサOBは「後退でしかない」

2017年08月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

ネガティブな反応は多々…

今、誰もがネイマールとパリSGの動向を注視している。ちなみにリネカーの投稿に対しては、同調する者、逆にルイス・フィーゴ、ロナウドら、バルサ退団後にバロンドールを受賞した選手を例に出して反論する者など、反応は様々である。 (C) Getty Images

 バルセロナに退団を申し入れたことが明らかとなり、パリ・サンジェルマンへの移籍が秒読み段階と見られるネイマール。メディカルチェックを経て8月3日(現地時間)に正式に入団発表が行なわれるという話もあり、目が離せない状況となっている。

 
 2億2200万ユーロ(約284億円)の契約解除金を支払ってのバルサ退団については、ネガティブな見方も少なくなく、リーガ・エスパニョーラのハビエル・テバス会長はこの移籍を断固として認めず、解除金の受け取りも拒否するとのコメントを残している。(『マルカ』等より)
 
 また、リバプールを率いるユルゲン・クロップは、この移籍によってさらに移籍金が高騰することを懸念しており、「これがあくまでも例外であることを望んでいる。なぜこのようなことが起きるのか、理解できない」と苦言を呈した。(『ESPN』より)
 
 SNSでコメントを出したのは、バルサOBであり、その発言が常に注目を集める(そして物議を醸すことも!)元イングランド代表ストライカーのガリー・リネカーだ。彼は自身のツイッターで「ああ、ネイマールよ、バルサからの退団は"後退"でしかない」と投稿している。
 
 リネカーは86年メキシコ・ワールドカップで大会得点王に輝いた後、エバートンからバルサに280万ポンドといわれる移籍金で加入し、宿敵レアル・マドリーとのクラシコでハットトリックを決めるなど、スペインでもその得点力を存分に発揮してきた。
 
 しかし、88年にヨハン・クライフが監督に就任し、CFからウイングにポジションを移動させられたことで、自身が不要な存在であると感じ(クライフはそう考えてはいなかったようだが)、89年にイングランドへ帰国、トッテナムに移籍した。
 
 そのような経緯がありながらも、リネカーはバルサには好印象を抱いており、「このクラブでキャリアを全うするつもりだった」と語ったこともあるほど。そして、革新的なポゼッションサッカーで一世を風靡した現在のバルサについても、常に高い評価を与えていた。
 
 それゆえに、わざわざ数百億円もの金を払ってバルサを退団し、リーガよりもレベルが落ちるといわれるリーグアンのクラブに行こうとするネイマールについて、リネカーは残念に思い、そして呆れてもいるようだ。
 
 間もなく、実現すると思われる世紀のビッグディール。果たして、これを経てネイマールはさらなる栄光への道を進むのか、あるいは偉大なOBの言う通り、後退となってしまうのか。彼の動向には、この先も要注目である。
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