ミランとインテル、現時点で強いのはどっち? 地元紙が両チームの戦力を比較

2017年08月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

ライバル、ユーベのOBたちの意見は!?

スクデット争いやCL圏内争いとは無縁の状況で行なわれていた近年のミラノダービーだが、新シーズンはどうなるだろうか。 (C) Getty Images

 前人未到の6連覇を果たした王者ユベントスの覇権が続くか注目される新シーズンのセリエAだが、一方で期待されるのが、ミラノ勢の復活だ。中国資本になってから大型補強を続けているミランと、カリスマ指揮官を招聘したインテル。現時点で、どちらがより強いのだろうか。


 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は現地時間8月2日、「夏のゲーム」として、ミラノの2チームの戦力を比較した。ミランは3-5-2、インテルは4-3-3を基本布陣とし、各ポジションと指揮官を、それぞれ5つ星で評価するかたちだ。
 
 守備では、ミランの評価が高いのは当然だろう。今夏、ここまで最大のサプライズとも言えるレオナルド・ボヌッチの獲得に加え、マテオ・ムサッキオも加わっただけに、星5つと最高評価を下されている。また、契約を延長した18歳の守護神ジャンルイジ・ドンナルンマにも5つ星が与えられた。
 
 一方で、インテルのゴールマウスを守るベテランのサミール・ハンダノビッチは4つ星。また、ミラン・シュクリニアルを獲得したものの、守備陣は3つ星と厳しく評価された(獲得間近とされるニースDFのダウベルトは考慮されていない)。
 
 新顔が少なくない中盤には、両チームともに4つ星が与えられている。
 
 ミランは司令塔ルーカス・ビグリアをはじめ、両サイドにアンドレア・コンティとリカルド・ロドリゲスが加わり、さらにフランク・ケシエもプレシーズンマッチで好調である。対するインテルもプレーメーカー、ボルハ・バレロの他、マティアス・ベシーノも同じくフィオレンティーナから加わった。
 
 インテルの前線はイバン・ペリシッチとアントニオ・カンドレーバの去就がそれぞれ騒がれているが、現時点ではマウロ・イカルディとのトリデンテ(3トップ)を前提に星4つという評価。一方、新加入アンドレ・シウバとスソの2トップと予想されるミラン攻撃陣には、星3つと辛口評価だ。
 
 最後に指揮官では、ミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が星3つなのに対し、インテルのルチアーノ・スパレッティ監督が星4つと勝利。ただし、ガゼッタ紙は、前者が後者に劣っているというわけではなく、経験の差だと指摘している。
 
「守備はミラン、攻撃はインテル」という結果だが、総合ではミランが星21個だったのに対し、インテルが20個。大金を投じて大改革に踏み切ったミランに軍配が上がった。
 
 興味深いのは、ガゼッタ紙が、ミラノ勢のライバルとなる王者ユーベの4名のOBにもアンケートを取ったことだ。結果は、パオロ・モンテーロとアレッシオ・タッキナルディがミラン、アンジェロ・ディ・リービオとファブリツィオ・ラバネッリがインテルを推し、2-2のドローとなった。
 
 夏のマーケットは8月31日まで開いており、両チームともさらなる補強を目指している。現時点での戦力分析が新シーズンの結果に繋がるということはないだろう。ただ、現時点でミラノ勢がほぼ互角という見方は少なくないようだ。
 
 チャンピオンズ・リーグ復帰が至上命令となる新シーズン、ミラノの覇権を手にするのは果たして……?
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