FC東京の石川直宏が今季限りでの現役引退を表明「思った以上の回復できてない」

2017年08月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

2015年8月のフランクフルトとの親善試合で負った怪我がもとに。

現役引退を表明した石川。青赤の背番号18がスパイクを脱ぐことに。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 FC東京の元日本代表MF石川直宏が8月2日、自身のツイッター上で自らの現役引退を発表。さらに自身の公式ホームページで、ファン・サポーターに向けて引退にまつわる心境を綴っている。
 
 石川はツイッター上で「おはようございます! 今朝は皆さんにご報告があります。今シーズンをもって現役引退を決意し、6月下旬にクラブへその意思を伝えさせていただきました。その想いをオフィシャルHPの中で話をさせていただきました。」とツイート。
 
 そして自身の公式ホームページでは、次のように引退を決断するに至った理由を明かしている。
「2015年8月にフランクフルトとの親善試合で負った怪我、手術から去年9月にJ3で復帰したものの再び状態が悪くなり、ここまで痛めている左膝のリハビリを復活に向けて取り組んできましたが、思っていた以上の回復が出来ていないこと、そしてピッチの上でチームの力になかなかなれないもどかしさがある中で、残りのシーズンを今まで以上に強い覚悟と責任、誇りをもって出し尽くしたい想いが強くなったのが決断の経緯になります」
 
 さらに続けて、「今の自分にしか出来ない事であり判断の中で、自分自身にも周りにも今しか与えられない刺激が必ずあるはずだという感覚と、その感覚の中で起こしてきたアクションが必ず来たるべき時にピッチで形となって表れるはずだという根拠のない自信があります。
 時に強がりで、時に自分の都合の良い形で言い聞かせている部分もあると思うけど、今まで起きてきたネガティブな事も全部ひっくるめて『起こる事全て善きこと』だと思いながら、思わせながら無理やりにでも繋げてきたからこそ今の自分の姿があるのだと。
だからこそ約18年間のプロサッカー選手のキャリアの中で最大の難所を本能剥き出しで自分らしく乗り越えて、今まで肯定し繋げてきたものを更に肯定出来るモノに繋げる。」と語り、残りのシーズンに全力を尽くすことを宣言。
 
 最後に「振り返るのは全てを出し尽くしたシーズン終了後にしたいと思います。とにかく今しか出来ない、今しか感じられない想いを自分の中にだけでなく、多くの仲間と共に刺激し合い共有しながら突き進みます!!」として、ファン・サポーターに向けて現役生活のラストを飾る決意を語っている。
 
 2002年4月に横浜F・マリノスからFC東京に期限付き移籍(※03年8月に完全移籍)した石川は、09年にはキャリアハイの15得点をマークしてベストイレブンに選出、アテネ五輪代表やA代表にも選出されるなど、16シーズンに渡りチームの顔として君臨してきた。しかし、2015年に左膝前十字靭帯断裂の重傷を負うと、翌16年9月にJ3のピッチで復帰したものの、今季はまだ公式戦での出場がなかった。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事