【ICC】メッシの先制弾などでバルサがクラシコを制す! 注目のネイマールも好プレーを披露

2017年07月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

マドリーでは全得点に絡んだコバチッチが光る

鋭いドリブルで相手を混乱に陥れたメッシ。順調に仕上がっているという印象だ。 (C) Getty Images

 7月29日(現地時間)、インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)が行なわれ、バルセロナが3-2で宿敵レアル・マドリーを下した。

 
 スペイン国外では1982年(ベネズエラ)以来2度目となる伝統の一戦「クラシコ」の実現ということもあって、米国マイアミのハードロック・スタジアムは、開始前から大いに盛り上がりを見せた。
 
 C・ロナウドがまだチームに合流していないマドリーは、代わりにアセンシオが前線の一角を担い、中盤ではクロースの代わりにコバチッチが起用された。一方、バルサは前線の強力トリオ「MSN」が揃って登場し、こちらはほぼ現時点でベストの布陣と言えた。
 
 開始1分で去就が注目されるネイマールが左足を痛めて座り込んでしまうという、心配な場面で始まった試合は、その2分後には早くも動く。
 
混戦のなかからブスケッツのパスで抜け出したメッシが、モドリッチをかわしてシュート。ボールはヴァランヌの足に当たって軌道が変わり、ゴールネットを揺らした。
 
 ボールを回し続け、こぼれ球も拾えるバルサは完全に主導権を握り、マドリー陣内でプレーを続けていく。長短のパスをテンポ良く繋いでは、簡単にペナルティーエリアに迫る彼らに、7分、再びゴールがもたらされた。
 
 ぶ厚い攻撃のなかで、左のネイマールがグラウンダーで折り返すと、中央のスアレスから流れたボールを、走り込んだラキティッチがダイレクトで叩き、ゴール左隅に突き刺した。
 
 対するマドリーは、立ち上がりから全く良い場面がなかったが、14分、スローインから始まった攻撃で、コバチッチがカゼミーロとのパス交換からドリブルを開始、ピケを鮮やかにかわしてから右足を一閃。GKシレッセンの守るゴールを破った。
 
 ファーストチャンスをモノにしたマドリーは、以降、効果的なカウンターを見せるようになり、モドリッチ、ベンゼマが好機を迎えたりするなど、試合の流れを変えていく。
 
 一方のバルサは、序盤と変わらず、相手陣内では攻守で相手にプレッシャーをかけ続け、チャンスを創出。29分にはネイマールが、31分にはメッシが2度の決定的なシュートを放つが、いずれも枠を外すか、GKナバスの好守に遭い、ゴールに結びつけられない。
 
 すると36分、バルサのCKから、マドリーがカウンターを仕掛け、コバチッチとともにボールを持ち込んだアセンシオが、最後はシレッセンのニアサイドを射抜いて同点としてみせた。
 
 後半、開始前にS・ラモスやモドリッチら4選手を入れ替えたマドリーに対し、イニエスタだけを下げたバルサは50分、ネイマールのFKをフリーのピケがダイレクトボレーで合わせて勝ち越しゴールを決める。
 
 その後、バルサは怒涛の攻撃を見せ、55分からネイマール、スアレス、ウンティティが立て続けに決定機を迎えるが、これを活かせず。対するマドリーは59分、交代出場のイスコがDFを翻弄しながらシュートを放つが、シレッセンが鋭い反応によってキャッチした。
 
 その後はオープンな展開となり、互いに攻め合ったが、63分、メッシ、スアレスが退き、さらに73分にはネイマールもアルダと交代。その1分後、今度はマドリーが5選手を入れ替え、ベンゼマ、ベイル、マルセロらがピッチを後にした。
 
 以降、バルサでは新加入の右SBセメドが効果的な縦パスやサイドの攻め上がりで存在感を示し、マドリーではイスコがカットインからの強烈なシュートなどの見せ場を作ったが、試合は動くことなく、バルサがリードを保ったまま、終了を迎えた。
 
 両チームは来月13、16日にスペイン・スーパーカップで対戦することとなる。
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