致命的ミスの昌子源に送られた重鎮たちの金言。「お前をキャプテンにしたのはミツオやソガの…」

2017年07月30日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

「重たく刺さった言葉だった」。

精彩を欠いた昌子は多くの重鎮から叱咤激励を受けた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ19節]鹿島3-0甲府/7月29日/カシマ

「話す気分になれないです。自分自身、反省をする日なので…」
 
 試合後、報道陣に囲まれた昌子源は開口一番にこう言った。それもそのはず、甲府戦の昌子はどこか精彩を欠いていた。とりわけ稚拙だったのは77分のシーン。山本脩斗からのバックパスを受け、判断に迷って後ろを向いたところをドゥドゥにかっさらわれる。瞬く間にGKと1対1のピンチになったが、なんとか曽ケ端準のセーブで事なきを得た。
 
 軽率なプレーが目立った昌子の評価について、大岩剛監督は「ゲームの後に全員の前で(昌子へ)話をした。彼は現時点で鹿島唯一の日本代表。今日はキャプテンマークを巻いてることもあり、それなりの存在であってほしいと伝えた。あとは彼が今日の1試合をどうやって今後につなげられるかだと思うので、ぜひ彼に話を聞いてくれればと思います」
 
 この話を記者から聞かされた昌子は「マジすか?困ったなぁ…」と言いつつ、話を始めた。
 
「みんなの前でビシっと僕の名前を最初に言ってもらいました。自分はもちろん、みなさんも分かっている(ボールを奪われた)ドゥドゥのプレーがそう。CBというポジションはああいうひとつのミスで90分通して悪く見える。それは剛さんにもハッキリ言われた」
 
 昌子によれば、大岩監督はミーティングで「お前をキャプテンに選んだのはミツオ(小笠原満男)やソガ(曽ケ端準)の意見でもあった」と明かしたという。そのうえで、「お前たちが選んだキャプテンがこういうミスをした。それでいいのか?」と小笠原や曽ケ端に投げかけ、「いや、鹿島のキャプテンはこうじゃない。今日のお前はキャプテンにふさわしくなかった」と昌子にも激を飛ばしたそうだ。
 
「フワフワしていた」「交代させようと思った」とも厳しい言葉をかけられた昌子。「ホントにズッシリきた。途中で半泣きになりそうになった。そのくらい重たく、刺さった言葉だった」と心情を明かした。

次ページ重鎮たちからの叱咤激励の言葉。

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