ディバラのバルサ行きの可能性について「銃でユーベ残留を強要することはできない」とイグアイン

2017年07月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

ボヌッチに対しては「ミラン戦でゴールを奪いたい」

ディバラ(左)に対して、イグアイン(中央)は残留を望みながらも、選手としてのさらなる成長にも期待している。右は対決が楽しみなボヌッチ。 (C) Getty Images

 バルセロナのブラジル代表FW、ネイマールにパリ・サンジェルマン移籍の可能性が生じたことで、にわかに注目を集めることになったのが、ユベントスのアルゼンチン代表FW、パウロ・ディバラだ。


 バルサがネイマールを失った場合、その代役として優れたアタッカーであるディバラをユーベから引き抜くと、各メディアが報じたからである。もっとも、それ以前にもたびたび、この23歳の青年にはバルサ行きの噂が浮上している。
 
 この件について、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に自身の考えを語ったのが、同胞のストライカー、ゴンサロ・イグアインである。昨シーズン、ユーベ加入1年目で24ゴールを挙げた彼は、もちろん今後も、ディバラとのコンビを続けたいと願っている。
 
「昨シーズン、我々はチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝へ進出し、欧州の舞台でも勝てるという自信を掴んだが、ライバルも強化されており、新シーズンはとてもタフなものとなる。そんななかで、欧州制覇だけでなく、リーグ7連覇、コッパ・イタリア4連覇に、彼とともに挑みたい」
 
「パウロは2シーズン、ユーベでプレーし、真っ直ぐに成長している。彼はクラブからも、ファンからも愛されている存在だ。誰もが残留を望んでいる」
 
 しかし、その一方でイグアインは、ディバラがバルサ行きを望んだとしても、その気持ちは十分に理解できるという。
 
「誰もが、偉大な選手たちと一緒にプレーしたいと考えるものだ。人は自分が幸せになれると思うことをすべきであり、彼の頭に銃を突きつけて残留を強要するようなことはできない。もちろん、彼はユーベでも十分に幸せのはずだけどね」
 
 イグアイン自身、イタリアに到来する前にはレアル・マドリーで7シーズン、プレーしてきた。リーガ、そしてマドリーというビッグクラブでの経験は非常に貴重なものだったと認めている。
 
「私は19歳から25歳までという長いあいだ、マドリーで過ごすことにより、成長することができた。そしてパウロは今、とても大切な年齢に達している」
 
 果たして、バルサから巨額のオファーが舞い込んだ時、ディバラはどのような判断を下すのか。「パウロは自分にとってベストなことが何なのかを承知している」と語るイグアインの反応も含め、興味深いところだ。
 
 ちなみに、イグアインは『ガゼッタ』紙に対して、レオナルド・ボヌッチのミラン移籍についてもコメントを残している。
 
「彼はこれまで、ユーベの勝利に大貢献してくれたが、ライバルチームに行ってしまった。それでも我々には多くの優れた選手が多くいるので、この先、ボヌッチの不在を痛感するようなことはないだろう。ミランとの対戦では、彼からゴールを奪いたい」
 
 イグアイン対ボヌッチ。これもまた、新シーズンのセリエAの大きな楽しみのひとつである。
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