「帰ってほしい…」傲慢なナスリにマンC内で不満続出!

2017年07月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

マンCは当初の予定よりも半額での売却を目論むが…。

これまでも度々チーム内で問題を起こしてきたナスリ。その態度を改めない限り、かつての輝きを取り戻すことはないだろう。 (C) Getty Images

 もはやマンチェスター・シティに元フランス代表MFのサミア・ナスリの居場所はないかもしれない。その傲慢な態度に、チーム内で不満の声が上がっているという。現地時間7月23日に英紙『テレグラフ』や『デイリー・メール』が報じた。
 
 昨シーズンはジョゼップ・グアルディオラ新監督の構想から外れ、セビージャにレンタル移籍していたナスリは、今夏にとりあえずレンタルバック。しかし、新シーズンも戦力として見られていないと予想されている。それだけに現在、アメリカで行なわれているプレシーズンツアーに招集されたことは、驚きをもって受け止められた。
 
 現地7月21日に行なわれたマンチェスター・ユナイテッドとの初の国外ダービーでも、後半から途中出場したナスリだが、チーム内ではやはり浮いた存在になっているようだ。
 
 テレグラフ紙やデイリー・メール紙は、内部の情報筋が、「チーム内にはどうしてナスリがここにいるか分からないという声もある」と明かしたと報じ、さらに次のようにもリークしている。
 
「ナスリはその傲慢な態度によって浮いた存在になっている。チームの中には、『マンチェスターに帰ってほしい』と言っている人たちもいる」
 
 両紙によると、ナスリはもはや「のけ者」のような存在になっているという。これが事実なら、袂を分かつのがクラブと選手の双方にとって最善だろう。実際、マンチェスター・Cが米国ツアーに帯同させたのは、2019年6月まで契約が残るナスリにアピールの場を与えて、新たな買い手を探すためという見立てもある。
 
 テレグラフ紙によれば、当初は2100万ポンド(約30億4500万円)での売却を望んでいたクラブも、今では1000万ポンド(約14億5000万円)と半額以下のオファーを受け入れる姿勢だという。
 
 だが、売却において問題視されているのは、その金額ではなく、ナスリが長期の停止処分を科されるかもしれない状況にあるということだ。この問題児はセビージャでプレーしていた昨年12月にロサンゼルスで静脈注射を受けたことが、ドーピング違反に当たる可能性があるとして、UEFAの調査対象となっている。仮に"有罪"が認められた場合、最長4年の出場停止処分が下されるかもしれない。
 
 かつてフランスの次代を担うスター候補にも挙げられたナスリは、その素行の悪さとドーピング問題によってキャリアの岐路に立たされている。はたして、今夏中に新天地を見つけられるのだろうか?
 
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