【鹿島】セビージャを手玉にとった18歳、安部裕葵。「アピールできた」と自信を深める

2017年07月22日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

鈴木へのアシストの場面は「自然と身体が動いた」。

スペインの強豪相手にも物怖じせず、自身の武器を随所に発揮した安部。2ゴールの鈴木を抑えてMOMに選ばれた。写真:田中研治

[Jリーグワールドチャレンジ2017]鹿島 2-0 セビージャ/7月22日/28,308人/カシマ
 
 まさに"キレキレ"だった。
 
 62分にレオ・シルバとの交代でピッチに立った安部裕葵は、持ち前の突破力をいかんなく発揮。「自分の長所、ドリブルだったり、運動量だったり、そういうところを見せられた」と本人も手応えを口にするように、局面の勝負では抜群の強さを見せていた。
 
 ハイライトは、72分の鈴木優磨の先制点の場面だ。伊東幸敏からの横パスを受け、ワンタッチで目の前の敵をかわすと、ゴールに向かってドリブルを開始。寄せてくるDFを軽やかにかわし、GKと1対1になるも、すぐ隣を走る鈴木へのアシストを選択した。
 
「冷静に、横も見えていた。(自分で打つ選択は)もちろんありましたけど、ああいう局面は、考えている余裕は正直、ないので。自然と身体が動いたっていう感じです」
 
 その後、ロスタイムに鈴木が追加点を挙げて、鹿島が2-0でセビージャを下す。鈴木の非凡な決定力が勝負を決めた形だが、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは安部だったことからも、その活躍ぶりは明らかだ。
 
「アピールはできたと思う」と力強く語る高卒ルーキー1年目の18歳。今後のさらなる飛躍が楽しみだ。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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