古巣相手に2発の闘莉王が「愛する名古屋サポーター」に深々と一礼。その反応は…

2017年07月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

元名古屋の闘莉王と小屋松がゴール!

自身の2ゴールで試合を決めた闘莉王。試合後には古巣サポーターをリスペクトする振る舞いを見せた。写真:川本 学

[J2リーグ24節]京都 3-1 名古屋/7月22日/西京極

 京都サンガF.C.が元名古屋グランパスの2選手のゴールで、名古屋を3-1で下した。

 先制点と試合を決定づける3点目を決めたのは、古巣相手に闘志を燃やしていた田中マルクス闘莉王だった。11分に名古屋サポーターの目の前で、豪快なダイビングヘッドでゴールネットを揺らし、2-1で迎えた63分には2点目を決めた小屋松知哉のラストパスに反応し、冷静にゴールに流し込んだ。

 殊勲の闘莉王は試合後のインタビューで、古巣相手に2点を奪ったことについて問われると、「僕、愛する名古屋グランパスサポーターの前で試合をやれたこと、なかなかチームが勝てないなかで強い名古屋と本当にタフな戦いができて、得点より勝てたことが嬉しいです」と、相手チームをリスペクトするとともに、依然15位と低迷するチームの勝利をなにより喜んだ。

 さらに「まだまだ未熟で足りていないものばかり。今日より明日。明日よりあさってのような気持ちで戦っていきたい」と、チームに奮起を促すように、今後の巻き返しを誓った。

 そしてヒーローインタビュー後、名古屋側ゴール裏スタンドに歩み寄った闘莉王は、サポーターに向かって深々と一礼。それに対し、サポーターも闘莉王に盛大なスタンディングオベーションで応えた。退団の際にはクラブ側に不信感を露わにし、遺恨を残す形となった闘莉王だが、サポーターに対しては今でも深い愛情を抱いているようだ。

 この試合では、やはり古巣戦となった小屋松もゴールを決めたが、試合後には闘莉王と同様に名古屋サポーターに挨拶。同じく温かい拍手が送られていた。
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