【現役の眼】元日本代表MF、橋本英郎が指南する「巧いボランチの見極め方」

2017年07月19日 橋本英郎

3つのゾーンごとで「巧さ」のポイントは違います。

今回からスタートした橋本英郎の連載コラム。選定眼と表現力に長けたボランチが、自身のサッカー観を惜しげもなく披露してくれる。(C)SOCCER DIGEST

 はじめまして、東京ヴェルディの橋本英郎です。
 
 これから不定期ではありますが、『サッカーダイジェストWeb』のほうで連載をさせていただくことになりました。編集部の方には「好きに書いてください」と言われてまして、とくに連載タイトルはなく、テーマも毎回フリーです。文章はあまり得意ではありませんが、僕なりの言葉で、サッカー観を知ってもらえればと思います。よろしくお願いします。
 
 まず第1回ですが、僕の本職である「ボランチ」について書いてみたいと思います。
 
 スタジアムで観戦する際、みなさんはどんなふうに「良いボランチ」を見定めますか? これはあくまで個人的な見解なんですが、僕なりの見極め方をお伝えしたいと思います。
 
 サッカーではよく、グラウンドを3つのゾーンを分けて考えます。
 
 1つ目は、自分たちのゴールのエリア、点を取られないように守るゾーン。これを『ゾーン1』とします。
 
 2つ目が中盤エリア、真ん中のゾーンを指します。『ゾーン2』。
 
 で、3つ目が相手のゴール前。『ゾーン3』です。
 
 この各ゾーンにおいて、「これができれば巧いボランチ、頭を使っているボランチ」と言えるプレーがあります。それぞれのゾーンごとに分けて、説明したいと思います。
 

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