堂安律はオノシンジ型!? フローニンゲン指揮官が「天才的なコミュニケーション能力」と激賞

2017年07月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もう彼のところにボールが集まるようになっている」

新天地フローニンゲンでこの上ないスタートを切った堂安。ピッチ内外で存在を示しているようだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 ガンバ大阪からオランダのフローニンゲンにレンタル移籍したU-20日本代表FW、堂安律。オランダ1部リーグの古豪は現在、ドイツでプレシーズンキャンプを消化中だ。
 
 7月10日のアマチュアチームとの練習試合で挨拶代わりの2ゴールを決めた堂安は、15日のドイツ4部チームとのテストマッチでも1ゴールを奪取。味方MFとのパス交換に抜け出し、GKとの1対1を難なく制した。2戦3発と、猛アピールを続けている。
 
 着々とチーム内での評価を高めている浪速っ子を、指揮官のアーネスト・ファーバーはどう見ているのだろうか。オランダの有力紙『Dagblad van het Noorden』の取材に応え、そのパーソナリティーを手放しで称えた。
 
「本当に素晴らしい男だよ。オープンな性格で、感性が鋭いし、ビックリするくらい好奇心が旺盛なんだ。ぐいぐいチームの輪の中に入って行っているよ。ここまでは完璧に上手くやっているね。コミュニケーション能力は天才的だ」
 
 賛辞は、さらに続く。
 
「まだチームに加わって間もないのに、もう彼のところにボールが集まるようになっている。どういうことか分かるかい? 選手同士の信頼関係があればこそだ。チームがリツをすんなり受け入れたからにほかならない。思っていた以上のスピードで溶け込んだ。わたしにとっては嬉しい誤算だよ。本当に面白い男だね、彼は」
 
 2001年夏、フェイエノールトに移籍したばかりの小野伸二は、言語の壁を超えたところで天性のコミュニケーション能力を発揮し、瞬く間にチームメイトの信頼を得た。結果、入団1年目から不可欠な主軸としてフル稼働した。底抜けに明るい堂安も同様に、能動的なアクションが自然と起こせるタイプなのだろう。もっともファーバー監督は、「リツは語学的なセンスもある」と太鼓判を押している。

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