「ずっとゲッツェがアイドルだった」ドルトムントの若手とは?

2017年07月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「ドイツ人だとか外国人だとか、そんな区別はないんだ」。

昨シーズンは主に右SBでプレーしたパスラック。ピシュチェクの牙城を崩せるか。(C)Getty Images

 7月15日の「Jリーグワールドチャレンジ2017」で浦和レッズと対戦するドルトムント。その来日を記念し、『ワールドサッカーダイジェスト』で掲載した短期集中連載「ドルトムントYoung Star通信」を一部抜粋してお届けする。最終回は生え抜きの有望株、フェリックス・パスラック(19歳)だ。
 
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Q:サッカーを始めたのはいつ?

A:4歳のとき。父さんが地元(ボットロップ)にあるアマチュアクラブでプレーしていてね。週末の試合に、よく応援しに行ったものさ。その影響で自然とボールを蹴り始めたんだ。
 
Q:ドルトムントに入団した経緯を教えてください。

A:RWオーベルハウゼンでプレーしていたときに、ドルトムントのスカウトから声をかけてもらったんだ。それが14歳。シャルケ、レバークーゼン、ケルン、ボーフムからも誘われていたけど、ドルトムント行きに迷いはなかったよ。アカデミーの環境が最高だったからね。優秀なコーチが揃っていたし、トレーニング施設も文句なしだった。チームメイトにも恵まれたし、U-17とU-19のブンデスリーガでは優勝できた。胸を張って言えるよ。僕の選択は正しかったってね。
 
Q:16-17シーズンの開幕戦で初先発出場した。そのときの心境は?

A:とても誇らしかったよ。あの日は快晴で、ジグナル・イドゥナ・パルク(ドルトムントの本拠地)に詰め掛けたサポーターは、いつもどおりファンタスティックな雰囲気を作ってくれた。試合にも勝てたし(マインツに2-1)、最高の日になったよ。あの勝利の味は一生忘れないだろうね。
 
Q:選手としての長所と短所は?

A:いろんなポジションに対応できるのが強みだ。右サイドが得意だけど、左サイドも問題なくこなせる。とくにボールを奪ってから、ドリブルで仕掛けるプレーには自信を持ってるよ。課題は、フィジカルかな。身体が大きいほうじゃないから、当たり負けしないようにもっと鍛えないとダメだ。もちろん、スピードや運動量を落とすことなくね。
 
Q:仲の良いチームメイトは?

A:プリシッチ(アメリカ代表)やデンベレ(フランス代表)と一緒にいることが多いかな。年齢が近いし、ウマが合うんだ。国籍の違いなんて、全然気にならない。ドルトムントはグローバルなクラブだから、ドイツ人だとか外国人だとか、そんな区別はないんだ。
 
Q:子供の頃のアイドルは?

A:ドルトムントのアカデミーに入ってからは、ずっとゲッツェがアイドルだった。彼のようなトッププレーヤーになりたい。そう思ってトレーニングを続けてきたんだ。そんな憧れの選手と今、同じチームでプレーしている。すごく不思議な気分だよ。ゲッツェの他には、ベッカム(元イングランド代表)が好きだったな。
 
Q:香川真司はどんな存在?

A:最高のチームメイトだよ! 選手としても、ひとりの人間としても大好きさ。シンジのプレーはすごく参考になるんだ。あんなふうに機転の利く選手は、なかなかいないからね。
 
Q:休日の過ごし方は?

A:昨シーズンは本当に忙しくてね。トップチームだけでなく、U-19の試合にも出ていたし、ドイツU-19代表の活動もあったから、ほとんど休日がなかったんだ。休みが取れたら、外出するより家でゆっくり過ごすことが多いかな。友達とたわいもない話で盛り上がったり、そんな時間が好きなんだ。
 
協力:Ballspielverein Borussia 09 e.V. Dortmund
翻訳:井川洋一
 
※ワールドサッカーダイジェスト2017.07.20号より加筆・修正
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