アーセナルがラカゼット獲得を発表!「エジル超え」のクラブ史上最高額を投下!

2017年07月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

アトレティコの補強禁止やエムバペの移籍金高騰を受けて…。

アーセナル移籍が決まったラカゼット。初挑戦のプレミアでもリヨン時代の決定力を見せられるか。(C)Getty Images

 現地時間7月5日、アーセナルはリヨンからフランス代表FWのアレクサンドル・ラカゼットを獲得したことを発表した。契約期間や移籍金は非公表だが、英国メディア『BBC』は前者が2022年6月までの5年契約、後者が4650万ポンド(約55億8000万円)+最大610万ポンド(約8億5400万円)のボーナスと報じている。
 
 ボーナス抜きでも2013年夏にレアル・マドリーから獲得したメスト・エジルの4240万ポンド(約59億3600万円)を超えるクラブ史上最高額のディールだ。
 
 現在26歳のラカゼットは、リヨンの下部組織で育ち2010年にプロデビュー。11-12シーズンから定位置を射止め、過去3年は国内リーグで27ゴール、21ゴール、28ゴールと得点力が開花し、リーグ・アン屈指のストライカーに成長した。
 
 ラカゼットは4大リーグ参戦を見据えて早くから今夏は移籍希望を出し、5月下旬にリヨンのジャン=ミシェル・オラス会長がアトレティコ・マドリーとの口頭合意を明かした。しかし、FIFAからの補強禁止処分をスポーツ裁判所が棄却したため、アトレティコが来年1月まで新選手を登録できなくなったため、この話はご破算となった。
 
 アーセナルの今夏本命はモナコの新星キリアン・エムバペだったが、移籍金が高騰したため手を引き、次善の策だったラカゼットに照準を合わせる。本人はチャンピオンズ・リーグ(CL)行きを望んでいると伝えられ、CLの切符を持つリバプール、ドルトムント、マンチェスター・Uらライバルと比べてヨーロッパリーグ出場のガナーズは不利とも見られたが、なんとか口説き落とした。
 
 アーセン・ヴェンゲル監督は公式サイトで待望の新エースについてこうコメントしている。
 
「アレクサンドルを私たちのグループに加えられてとても幸せだ。彼はここ数年、非常に効率的なフィニッシャーであることを示してきた。技術的にも優れ、パーソナリティーも強い。チームに大きな付加価値をもたらすストライカーとなるだろう」
 
 クラブはラカゼットが今週末のシドニー遠征から合流し、7月29~30日のエミレーツ・カップがホームデビューになる可能性があると伝えている。
 
 まずはラカゼット獲得に成功したアーセナルだが、2大エースながら契約が残り1年のアレクシス・サンチェスとエジルの契約延長の交渉が進まず、オリビエ・ジルーとセオ・ウォルコットにも退団説が絶えない一方、リャド・マハレズ(レスター)やトマ・ルーマル(モナコ)、アレクサンドル・コロビン(CSKAモスクワ)などとの交渉が伝えられている。前線はまだまだ動きがありそうだ。
 
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