【川崎】勢いが止まらない阿部浩之。ゴールハンターとして覚醒したワケとは?

2017年07月02日 本田健介(サッカーダイジェスト)

17節を終えて自己最多ゴールに並ぶ。

2ゴールを奪いガッツポーズを見せる阿部。後半には小林の2ゴールをアシストした。写真:徳原隆元

[J1リーグ17節]川崎5-0神戸/7月1日/等々力
 
 阿部浩之の勢いが止まらない。
 
 17節の神戸戦では、9分に小林悠のお膳立てから先制ゴールを奪うと、20分には中村憲剛のクロスに合わせて追加点をマーク。後半には小林の2ゴールをアシストし、勝利の立役者となった。
 
 ここ7戦で6ゴールという絶好調ぶりだ。リーグ戦での自己最多得点は、2014年にG大阪で記録した7ゴールだったが、17節終了時点(川崎は他チームより1試合消化試合が少ない)ですでに追いついた。
 
 ゴールハンターとしての覚醒の理由は、川崎で「プロ初」と言う1トップを務めるようになったことだろう。神戸戦でも最前線でボールを収め、味方との連係でチャンスの山を築いた。今季の加入当初こそ川崎スタイルに戸惑いを見せていたが、今は流れるようなパス回しに参加している。
 
 ゴール前での嗅覚も鋭い。「シュートのこぼれ球か、パスが来るかなと思うところにポジションを取っている」と絶妙な位置にいるからこそ、神戸戦でも2ゴールを奪えた。
 
 さらに15節の広島戦では技ありのミドルを沈めており、チャンスメイクにも長けている。
 
 この日、阿部から2アシストを受けた小林は、後半アディショナルタイムに阿部のクロスを押し込んだゴールを振り返り「ああいう動きをしてピンポイントで合わせてくれる人はなかなかいない」と称賛する。
 
 川崎の攻撃に欠かせない存在となった阿部の柔軟なプレーは、今後も一見の価値がありそうだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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