「ロイスから20回の平手打ちを…」ドルトムントの逸材MFに何があった?

2017年06月27日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「僕らはNBAファイナルの結果を賭けていた」

進境著しいプリシッチには、複数のメガクラブが獲得に興味を示している。しかし、本人に退団の意思はないという。(C)Getty Images

 ドルトムントに所属する生え抜きの逸材、クリスティアン・プリシッチ(18歳)の意外な告白が話題を呼んでいる。
 
 昇格2年目の16-17シーズンは29試合に出場し3得点をマークしたアメリカ代表MFは現在、出身地のハーシー(米国東海岸のペンシルベニア州)でオフを満喫中。今夏はバイエルンやリバプールへの移籍も取り沙汰されているが、『シュポルト・ビルト』誌によれば本人に退団の意思はないという。
 
「小さい頃はプレミアリーグに憧れていたけど、今は違う。ドルトムントで幸せだし、ここを離れたくないんだ」
 
 そう語ったプリシッチがドルトムント残留を望むもうひとつの理由が、チームメイトの存在だ。同じ下部組織出身で同い年のフェリックス・パスラックとは親友と認め合う間柄で、マルコ・ロイスやピエール=エメリク・オーバメヤンといった年上の同僚からも刺激を受けている。
 
 とりわけプレースタイルが似通うロイスとは、良好な関係を築いているようだ。同誌にこんなエピソードを明かしている。
 
「実はドルトムントに戻ったら、マルコ(ロイス)から20回の平手打ちを喰らわなきゃいけないんだ。僕らはNBAファイナルの結果を賭けていて、僕はキャバリアーズ、マルコはウォリアーズの勝利を予想した。その罰ゲームが『負けたほうが20回の平手打ちを喰らう』だったのさ(笑)」
 
 結果はウォリアーズが4勝1敗でキャバリアーズを撃破。2年ぶり5度目の優勝を飾った。こうして賭けに負けたプリシッチは罰ゲームを受けるハメになった。
 
 ドルトムントは若手からの信頼が厚かったトーマス・トゥヘル監督の解任を巡って、チーム内で不和が生じているとの一部報道もあったが、プリシッチが冗談まじりに告白した今回のエピソードを見る限り、選手同士の関係に問題はなさそうだ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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