2年目での欧州挑戦。堂安律が周囲からの思わぬ期待に「中途半端な結果じゃ駄目」

2017年06月26日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

得意のドリブルで攻撃の起点になるも…。

試合後の退団セレモニーで堂安は「1年後、アイツは行ってよかったと思われるような活躍をして頑張ってきたい」と述べた。写真:川本 学

[J1・16節]G大阪1-1川崎/6月25日/吹田S

 オランダ1部リーグのフローニンゲンへの期限付き移籍が決まっている堂安律は、2試合連続で先発出場も不発に終わった。

【PHOTO】堂安、国内ラストマッチ(12枚)

 6月23日に移籍が発表されてから迎えた初の公式戦は、国内でのラストマッチに。堂安は2トップの一角で出場し、12分には得意のドリブル突破から倉田秋の決定機を導くなど前線を牽引した。

 その後も、中盤の今野泰幸、井手口陽介らとのパス交換から攻撃の起点となり、長谷川健太監督も「前半は良かった。ボールロストも少なかった」と褒め称えたが、後半は相手の厳しいマークを掻い潜れず、徐々に存在感は希薄に。結局、国内ラストマッチで結果を残すことなく、64分に途中交代となった。

 試合後、「収めるところは収められたと思いますし、自分のところで起点になって前に運べていたと思うので、前半は少し違いを生み出せていた」と振り返りつつ、結果を残せなかったことについては「悔しいですけど、やり切ったことですし、仕方がない」とコメント。

 プロ2年目の19歳。いまだG大阪で確固たる地位を築いたわけではない。それでも、「移籍が決まってから、いろんな方々から言葉をもらって、正直ここまで応援してもらっているとは思っていなかった。改めて中途半端な結果じゃ駄目だと思いましたし、しっかり覚悟を持って行きたい」と、決意を新たにしていた。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
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