ミラン&ドンナルンマが“和解”か!?「楽観」「接近」「良い雰囲気」と現地報道

2017年06月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

モンテッラ監督の父親との直接会談も功を奏す。

ミランとの契約延長拒否し批判を浴びるドンナルンマ。しかし、ここにきて歩み寄りの兆候が見られる。写真:Alberto LINGRIA

 交渉決裂から1週間――。潮目が変わりつつあるのかもしれない。イタリアの複数メディアは、ミランとジャンルイジ・ドンナルンマの関係が修復されつつある様子と報じた。
 
 現地時間6月15日に契約延長交渉破談が発表されたイタリア代表GKは、現行契約が2018年6月までのため、今夏か来夏に退団すると見られた。しかし先日、義兄はミーノ・ライオラ代理人と一緒にサポーターから激しく非難されている18歳の若き守護神が、心痛で涙も浮かべていると明かしている。
 
 その義兄は、「ドンナルンマがミランを大切に思い、ミランに残ることを望んでいる」と語った。マルコ・ファッソーネCEOも当初から再交渉への扉を開いている。さらに、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督はドンナルンマの故郷ナポリに出向き、選手の父親とコンタクトを取った。
 
 イタリア『スカイ・スポーツ』は22日、この動きが奏功したと報道。状況が変わる可能性もあるとし、「楽観がある。ドンナルンマは契約を延長するかもしれない」と伝えている。
 
 また、イタリア紙『コッリエレ・デッラ・セーラ』も「ドンナルンマがミランにさらに近づく」と報道。レアル・マドリー移籍よりも契約延長の可能性が高まったとの見解を示している。ライオラ代理人とミランが再交渉するには選手の働きかけが必要と指摘したが、「その方向に向かっている」という。
 
 ドンナルンマの父親はコッリエレ・デッラ・セーラ紙で、「自分に最善の選択をしてほしい。我々が望むのは、彼が穏やかでいられることだけだ」と、干渉はしないが息子を気にかけていると述べた。
 
「我々が彼を左右することはない。この騒ぎが収まることだけを願っている。彼は強い男だが、親は常に心配なものだよ。監督とはコーヒーを飲んだだけだ。彼はこういう類の重圧を知っている。息子がしっかりした人間だということもね。我々にとって大事なのは息子の希望だけだ」
 
 イタリア『メディアセット』も、「ドンナルンマはミランを選んだ」と報道。ライオラ代理人の従兄弟が近くミラノ入りし、ミラン上層部と会談して関係修復を目指すと伝えた。
 
 同メディアは、ドンナルンマがミランに「過剰ではない契約解除金の設定」、「R・マドリー提示額と同じ年俸」、「新経営陣の来年1月の再評価」などを求める可能性があると報道。そのうえで、「再び雰囲気は良くなった」と、ミランとドンナルンマの和解がありえるとの見解を示している。
 
 ミラン・サポーターは「18歳の若者を良いように操っている」としてライオラ代理人との決別を求めているが、エージェントを変更しないまま、クラブとドンナルンマが再び手を取りあうことはあるのだろうか?
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