【コンフェデ杯】C・ロナウドの大会初ゴールが決勝点に! 欧州王者が開催国を撃破!!

2017年06月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

ロシアは後半に猛攻を見せるもシュートは枠を捉えられず…

激闘のシーズンを終えた後に迎えたコンフェデ杯で、ここまでの2試合フル出場のC・ロナウドが決めた大会初ゴールは、ポルトガルを準決勝進出に大きく近付ける一発となった。コンディションは完全ではないはずだが、しっかり仕事を果たす点はさすがだ。 (C) Getty Images

 6月21日(現地時間)、コンフェデレーションズカップのグループステージ第2節が行なわれ、欧州王者のポルトガルが開催国ロシアを1-0で下した。


 前節でニュージーランドを破ったロシアが、メキシコに土壇場で追い付かれたポルトガルを勝点でリードして迎えた一戦は、後者が主導権を握りながら進んでいくこととなった。
 
 中盤、前線の選手が頻繁にポジションを変えるポルトガルは、個々のテクニックを活かしたパスワークでロシアを揺さぶりながら、ゴールに迫っていく。これに対し、開催国は自陣に釘付けとなり、欧州王者の攻撃をしのぐのが精一杯という状況だった。
 
 試合が動いたのは8分。左SBゲレイロのクロスをゴール前で待ち受け、GKアキンフェエフの頭上を破る先制のヘディングシュートを放ったのは、エースのC・ロナウドだった。
 
 2戦目にして大会初ゴールを決めたC・ロナウドはピッチを幅広く動きながら、積極的な仕掛けでロシアDF陣を苦しめる。32分には右サイドからのドリブルでDFヴァシンをかわし、角度のない位置から強烈なシュートを放ったりもした(GKが辛うじてブロック)。
 
 一方、ロシアは地元の大観衆に見守られながらも、ひたすら防戦を強いられる。押し込まれ続け、ボールを奪っても、要所をしっかり締めた相手の守備の前に前線の味方へ繋げられない。チームのファーストシュートは24分、エースのスモロフが初めて好機を得たのは41分になってからだった。
 
 後半に入っても、攻めるポルトガルと守るロシアの構図は変わらず、51分にはポルトガルのA・シウバが右サイドからのクロスを頭で合わせる。決定的なシュートだったが、これはアキンフェエフが逆を衝かれながらも見事な反応でこれをセーブしてみせた。
 
 ただ、ロシアが中3日でこの試合を迎えたのに対し、ポルトガルは中2日。この差が影響したのか、徐々に欧州王者のプレッシングは弱まり、スペースを相手に与えるようになる。これにより、ロシアのポゼッションは時間とともに高まっていった。
 
 たびたびポルトガル・ゴールに迫り、好機を作り出すロシアだが、最後の場面でパスが遅れたり、フィニッシュの精度が欠けたりしてゴールを奪うには至らない。その後には、ポルトガルのカウンターを許してフィニッシュまで持ち込まれるなど、ピンチを迎えることもしばしばだった。
 
 オープンな展開となり、目まぐるしく攻守が入れ替わる時間帯が続いた後、運動量で上回るロシアがポルトガルをゴール前に釘付けにする場面もあったが、ここでも好機でのシュートは決まらず、スコアは変わらない。
 
 ロシアの怒涛の攻撃がおさまると、以降は再びポゼッションを高めたポルトガルが何とか残り時間をしのいで、大会初勝利を飾った。
 
 チャンスを作りながらもシュートを一度も枠内に飛ばせなかったロシアは24日、準決勝進出を懸けてメキシコと対戦する。一方、エースのゴールで勝点を4に伸ばしたポルトガルは次ラウンド進出に大きく前進。ニュージーランドが最終節の相手となる。
 
【コンフェデ杯・グループステージ第2節】
グループA
ロシア 0-1 ポルトガル
得点:C・ロナウド(8分)
 
【コンフェデ杯登録メンバー】ロシア代表
 
【コンフェデ杯登録メンバー】ポルトガル代表
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