【天皇杯】筑波大がJ1仙台を相手にジャイアントキリング! 三苫が2ゴールの大活躍

2017年06月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

1-2からの逆転劇。

来季磐田加入内定の中野誠也(写真)はCKから1得点をマーク。写真:竹中玲央奈

[天皇杯2回戦]仙台 2-3 筑波大/6月21日/ユアスタ

 第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会は6月21日、2回戦の32試合を開催。ユアテックスタジアム仙台では、ベガルタ仙台対筑波大の一戦が行なわれ、3-2で筑波大が勝利した。

 J1で現在11位の仙台に対し、関東大学リーグで首位の筑波大は臆することなくアグレッシブな戦いぶりを見せる。6分には、三苫薫が先制ゴールを奪い、筑波大が優位に試合を進める。

 筑波大はやや引き気味にブロックを構え、ボール奪取から磐田内定の中野誠也を起点としたカウンターを発動して仙台を押し込む。先制後も、戸嶋祥郎や鈴木徳真らが積極的にシュートを放っていく。

 しかし31分、仙台は筑波大出身の中野嘉大がペナルティエリア内に進入すると、左足でゴールネットを揺らし同点に追いつく。

 仙台はさらに40分に梁勇基、前半アディショナルタイムには椎橋慧也が惜しいチャンスを迎えるが決め切れず、前半は1-1で折り返した。

 後半の立ち上がりは仙台がペースを掴む。50分、中野嘉が中央のクリスランに向けてクロスを入れると、これがそのままゴールに吸い込まれる。仙台がラッキーな得点で逆転に成功する。

 仙台は、その後も梁の惜しいミドルや至近距離からのヘディングシュートなどで決定的な場面を迎えるものの追加点が決まらない。

 すると、ここから筑波大が猛反撃に出る。まずは65分、右CKから中野誠がヘディングでゴールを決め、同点に追いつく。さらに73分には、相手のミスからカウンターを仕掛け、中央から三苫がこの日2点目となるグラウンダーのシュートを沈め、逆転に成功する。筑波大が3-2とリードする。

 J1の意地に懸けても負けられない仙台は、総攻撃を仕掛けるが、筑波大の守備を崩すことができない。

 結局、筑波大が仙台に3-2で勝利。大学生チームがJ1チームを下すという、文字通りのジャイアントキリングを実現してみせた。
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