「重要なのは決勝」テネリフェ柴崎岳が千金弾にも浮かれず1部昇格へ意気込む!

2017年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファーにうまくボールが流れてきた」とゴールシーンを回顧。

先制ゴールを決めた柴崎。それ以外にもFKからチャンスを演出するなど120分間で存在感を示した。 (C) Getty Images

 現地時間6月18日、リーガ・エスパニョーラ2部の1部昇格プレーオフ準決勝セカンドレグ、テネリフェ対カディス戦で輝きを放ったのが、柴崎岳だ。

 2列目の左サイドで先発出場した日本人MFは、ファーストレグを0-1で落とし、何としても勝利が欲しい状況下で大仕事をやってのけた。34分、ゴール前で味方のクロスのこぼれ球をフリーで拾った柴崎は、右足でゴールへ流してネットを揺らしたのだ。
 
 これで2試合合計1-1となり、90分間はこのまま終了。延長戦に突入したが、レギュラーシーズンの順位でカディス(5位)を上回っているテネリフェ(4位)は、このままのスコアでも突破が決まるため、守備固めを選択した。そして、守護神ダニ・フェルナンデスの好セーブにも救われて何とか逃げ切りに成功。1-0で勝利して、ヘタフェの待つプレーオフ決勝へと駒を進めた。
 
 試合後、殊勝な活躍で勝利に貢献した柴崎は、「とても幸せ」と前置きをしたうえで、「重要なのは次のゲームです。2戦合計で同点でしたけど、新しいルールで突破できただけですから」と浮かれる素振りを見せないコメントを残している。
 
 また、自身のゴールシーンについては、「中央に人がいたので、ちょっと離れてみようかなと思った。そうしたらファーにうまくボールが流れてきた」と振り返っている。
 
 冷静に自己分析を展開した柴崎だが、1部昇格の懸かった決勝に向けては並々ならぬ闘志を燃やしている。
 
「僕たちはこのパフォーマンスを続けなくてはいけない。そして追加点を奪えるようにならないといけない。そのために僕自身も最善を尽くすつもりです。ファンに感謝したいし、次の試合も今日のようにサポートしてくれることを期待したい」
 
 リーガ1部昇格決定となれば、2年の契約延長で合意していると報道されている柴崎。ヘタフェとの決勝は自身の去就に大きく関わるだけに、そのパフォーマンスに注目したい。
 
 なお、1部昇格プレーオフ決勝は6月21日に第1戦、24日に第2戦が開催される。
 
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