柴崎岳が値千金ゴール! テネリフェが昇格プレーオフ決勝へ!

2017年06月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

延長戦に入るとテネリフェはより慎重なスタイルに。

34分に先制点を挙げ、勝利に貢献した柴崎。昇格プレーオフ決勝でも期待がかかる。(C)Getty Images

 現地時間6月18日、リーガ・エスパニョーラ2部の昇格プレーオフ準決勝第2戦、テネリフェ対カディス戦が開催された。
 
 リーガ2部の3~6位の4チームが、トーナメント方式で1部リーグ行きの1枚のチケットを争う昇格プレーオフ。4位のテネリフェは5位カディスのホームに乗り込んだファーストレグを0-1で落としており、このセカンドレグで逆転を狙った。
 
 テネリフェの柴崎岳は先発出場。ファーストレグはボランチでスタートし後に2列目に移ったが、この日は最初から4-2-3-1の2列目左サイドに入った。
 
 試合は決勝進出には勝利が絶対条件のテネリフェが、相手を押し込んで有利に進める。とはいえ、カディスの身体を張った守備に苦しみ、ボールこそ持つがなかなか決定的なチャンスを作れない。柴崎が蹴った22分の直接FKも、ポストの上を越えた。
 
 それでも34分、テネリフェは先制に成功する。スソが右サイドを崩してクロスを上げると、こぼれ球がゴール前に詰めいた柴崎の足下に。フリーだった日本人MFはこれを冷静に右足でゴールマウスに蹴り込んだ。
 
 柴崎の移籍後2得点目で2試合合計スコアも1-1の同点となり、このままハーフタイムに突入した。
 
 後半はカディスが積極的に前に出るようになり、テネリフェは耐える時間帯が続く。必然的に柴崎もボールタッチが減るが、絶妙なタッチとキープから何度か速攻の起点となった。
 
 その後もリーガ2部らしい激しい肉弾戦のトランジションゲームが続いたものの、お互いにゴールは奪えず。同点のまま15分ハーフの延長戦にもつれ込んだ。ここでもスコアが動かなかった場合はPK戦にはならず、レギュラーシーズンで成績上位のテネリフェが昇格プレーオフ決勝に進出することになる。
 
 そのため延長戦は、テネリフェが全体を下げて守備固めに入り、カディスを待ち受ける展開。何度か危ないシーンがあったものの、DF陣が身体を張り続けたうえ、さらにGKダニ・エルナンデスの好守もあって何とか耐え凌ぐ。
 
 このまま1-0で試合終了のホイッスルが鳴り響き、テネリフェが昇格プレーオフ進出を決めた。6月21日に第1戦、24日に第2戦が開催されるファイナルの相手は、もうひとつの準決勝でウエスカを破ったヘタフェだ。
 
 今年1月31日に鹿島アントラーズからテネリフェに移籍した柴崎の現行契約は6月30日まで。リーガ1部昇格決定なら2年の契約延長で大筋合意と伝えられるだけに、日本人MFにとっても今回のファイナルはキャリアを大きく左右する一戦となる。
 
【柴崎岳PHOTO】テネリフェでのプレー&オフショットを厳選!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事