イスラエルで「クライフ監督」が誕生!

2017年06月16日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

スポーツディレクターから昇格。

SDから昇格する形でマッカビ・デルアビブの監督に就任したジョルディ・クライフ。父のような名将になれるか。(C)Getty Images

 現地時間6月14日、英雄ヨハン・クライフの息子で、現役時代はバルセロナやマンチェスター・ユナイテッドなどでプレーしたジョルディ・クライフが、イスラエルのマッカビ・テルアビブの監督に就任した。

「監督に就任できてすごくハッピーだし、いまは興奮している。クラブの関係者やファンの助けを借りながら、強いチームを作りたい」

 そう抱負を語ったジョルディは、2010年に現役最後のクラブとなったマルタのヴァレッタでプレーイング・アシスタントマネジャーを務めた経験こそあるものの、監督としてチームを率いるのは今回が初めてとなる。

 これまでは主にクラブマネジメント職に専念してきた。引退直後にキプロスのAEKラルナカでテクニカルディレクターを務め(10~12年)、その後はイスラエルに渡り、マッカビ・テルアビブでスポーツディレクターに就任(12~17年)。そしてこのたびSDから監督に"昇格"したというわけだ。

 まずはイスラエル・リーグでの覇権奪回をめざすことになるが(マッカビ・テルアビブは2シーズン連続で2位)、バルセロナに独自のフィロソフィーを植え付けた偉大な父を持ち、少年時代にアヤックスとバルサの下部組織でフットボールを学んだジョルディが、監督としてどのようなチームを作るかも気になるところだ。

 現在43歳。マッカビ・テルアビブで魅力的なフットボールを披露し好結果を残せば、数年後にはヨーロッパのビッグクラブを率いている可能性も十分考えられる。「クライフ」の姓を持つ男の監督元年。まずはお手並み拝見といきたい。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事