ドンナルンマ退団必至のミラン、新守護神の候補は?

2017年06月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファッソーネCEOは「前進する」と強調する。

ミランの新守護神候補に挙がるシュチェスニー(左上)、レイナ(右上)、ペリン(左下)、ネト(右下)。(C)Getty Images

 ミランは現地時間6月15日、ジャンルイジ・ドンナルンマとの契約延長交渉が破談したと発表。レアル・マドリーやマンチェスター・U、パリSGなど欧州中のビッグクラブが獲得を狙う18歳のスーパーGKの将来とともに注目されるのが、ミランの新守護神探しだ。
 
 イタリアの将来を担うと言われたドンナルンマだけに、契約延長交渉の決裂、ひいては今夏もしくは来夏の退団が決定的になったことは、ミランにとって大きな痛手だ。だが、マルコ・ファッソーネCEOは会見で「我々は前進する」と、前を向くことを強調した。
 
 ミランにはすでに「ドンナルンマの後継者」と言われるGKがいる。16-17シーズンは第3GKだった2000年生まれのアレッサンドロ・プリッザーリだ。だが、逸材とはいえ17歳の彼に開幕からゴールマウスを託す可能性は低いと見られている。同様に、40歳のマルコ・ストラーリにレギュラーを任すシナリオも現実味に欠ける。
 
 そのため、ミランは新たな守護神を獲得することが有力視されている。ドンナルンマの契約延長の行方が微妙だったことから、ファッソーネCEOとマッシミリアーノ・ミラベッリSDは以前から後継者探しにも着手していたようだ。
 
 イタリアの『スカイ・スポーツ』が挙げた名前は、ユベントスのネト。ジャンルイジ・ブッフォンの控えとして1年を過ごしたブラジル代表は、出場機会を求めてこの夏の移籍が確実と言われている。ワトフォードやバレンシアなど、国外クラブからも関心を寄せられる。
 
 同じくネトに興味を示しているナポリのGKホセ・マヌエル・レイナも、ミランの新守護神候補のひとり。以前からアウレリオ・デ・ラウレンティス会長との確執が騒がれているスペイン代表は、この夏の去就が不透明だ。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、「レイナがミランにとってリストの最初の名前」だと報じた。
 
 そのほか、スカイ・スポーツはネトの代わりにユーベがブッフォンの控えに据えようとしているアーセナル(16-17シーズンまでローマにレンタル)のヴォイチェフ・シュチェスニーや、"サプライズ"としてジェノアのマッティア・ペリンが候補と伝えている。
 
 一方、ガゼッタ紙はレバークーゼンのベルント・レノ、『メディアセット』はウディネーゼのアレックス・メレト(16-17シーズンはセリエBのスパルにレンタル)、『フットボール・イタリア』はパリSGのケビン・トラップを候補に挙げている。
 
 ドンナルンマの慰留には失敗したものの、中国資本となって迎えたこの夏はすでに4人の新戦力を獲得するなど積極的な補強を展開し、復権をアピールしているミラン。チャンピオンズ・リーグ復帰を目指す来シーズン、ロッソネーロのゴールマウスに立つのは誰になるのか?
 
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