契約延長拒否のドンナルンマに、「来季は干すべき」の声も…8割超のミラン・ファンが否定的!

2017年06月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

3つの選択肢はいずれにしても難しいものに。

ミランの未来を担うと誰もが期待したドンナルンマだが、今回の契約延長拒否でサポーターを敵に回した。写真:Alberto LINGRIA

 ミランの将来を担うと思われていた若き守護神が、契約を延長しないという決断を下したことは、サポーターに大きな衝撃を与えた。ミラニスタの大半はやはり、ジャンルイジ・ドンナルンマの選択が間違っていると考えているようだ。
 
 ミランは現地時間6月15日、ドンナルンマとの契約延長交渉が破談に終わったと発表した。同日、ミーノ・ライオラ代理人との会談を終えたマルコ・ファッソーネCEOが会見で明かしている。これにより、2018年6月で現行契約が満了となるドンナルンマは、今夏もしくは来夏の移籍が決定的となった。
 
 2015年10月、弱冠16歳でセリエAデビューを飾ったドンナルンマは、スペイン代表歴もあるディエゴ・ロペス(現エスパニョール)からレギュラーポジションを奪い、名門ミランの正守護神として君臨。昨年9月にはGKとしてイタリア最年少でアッズーリ・デビューも果たしている。
 
 ミランのゴールマウスは今後10年、いや20年は安泰だ――。ドンナルンマの登場で、将来を楽観したサポーターは少なくない。それだけに、子供の頃からミラン・ファンであり、下部組織出身でもあるドンナルンマが、決別の道を選んだことには落胆しているようだ。
 
 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は16日、ドンナルンマの選択の是非を問うアンケートを実施。現時点で9000名超のユーザーが回答し、じつに86%ものファンが否定的な姿勢を見せた。
 
 しかし、こういう結果になった以上、ミランに残された選択肢は3つだ。ドンナルンマを即座に売り払うか、契約が切れるまでチームに残しつつ、ベンチないしスタンドに置いて試合に起用しないか、今までどおりレギュラーとして起用するか、の3つである。
 
 18歳と若いドンナルンマだが、1年後に契約満了となるうえ、退団が決定的になったことで、レアル・マドリー、マンチェスター・U、マンチェスター・C、バルセロナ、ユベントス、パリSG、インテルなど資金力のあるクラブが相手でも、破格の移籍金を見込むことはできない。だが、事実上「干す」ことを選べば、来夏にミランはゼロ円で超逸材を失うことになる。かといって、何もなかったように起用を続けるのもチームとファンの反応を考えれば難しい。
 
 いずれにしても難しい選択だが、ファンが望むのは2番目の選択肢のようだ。『メディアセット』のアンケートでは、4万人以上のユーザーのうち、54%と過半数以上が「ベンチかスタンドで観戦させるべき」と答えた。即座の売却を望んだファンは43%。レギュラー起用希望は3%となった。
 
 2017-18シーズンはロシア・ワールドカップ出場にも影響する。ミランに別れを告げることを選んだドンナルンマには、はたしてどんな未来が待っているのだろうか……。
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