ライオラの逆鱗に触れたミラン、ドンナルンマ交渉決裂は回避…16日の会談が「決定的」に?

2017年06月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランが無断で本人にコンタクトを取ったことで代理人が…。

ミラン残留か他クラブ移籍かが注目されるドンナルンマ。6月16日の会談が鍵となりそうだ。写真:Alberto LINGRIA

 とりあえずは最悪の事態は免れたようだ。ミランはイタリア代表GKのジャンルイジ・ドンナルンマと契約を延長できるのか。その答えは、現地時間6月15日の会談で分かるかもしれない。
 
 以前から契約延長の行方が注目されているドンナルンマ。ミランは年俸450万ユーロ(約5億4000万円)+ボーナスの5年契約という18歳には破格のオファーを提示しているが、敏腕代理人ミーノ・ライオラがマネジメントする守護神とはまだ合意に達していない。
 
 もちろん今後もドンナルンマにゴールマウスを託したいと考えているミランだが、現在の契約は2018年6月まで。契約延長に漕ぎ着けられなければ、代役を探す必要もある。それだけに、ミランはドンナルンマとライオラ代理人に早期の回答を求めるようになっていた。
 
 その回答が届くとみられていた13日、マルコ・ファッソーネCEOは「間に仕事のできる人間がいる」と、ライオラ代理人が鍵を握っていることを示唆しつつ、ハッピーエンドを期待するコメントを発している。だが結局、この日もドンナルンマから「イエス」の一言は届かなかった。
 
 イタリア『スカイ・スポーツ』や『メディアセット』によると、そこでミラン上層部はU-21代表に合流したドンナルンマに直接コンタクトを試みた。ところが、これがライオラ代理人の逆鱗に触れてしまったという。そのため、一時はあわや決別寸前という状況にまで至ったそうだ。
 
 イタリア・メディアによれば、ファッソーネCEOが電話でとりなし、幸いにも交渉決裂という最悪の事態は避けることができたとのこと。そして両者は16日に話し合う約束をしたようだ。スカイはこの会談が「決定的」なものになると報じている。
 
 焦点は、契約解除金にあるようだ。今年4月13日に中国資本となったミランは、すでにDFマテオ・ムサッキオ(ビジャレアルから)、MFフランク・ケシエ(アタランタから)、DFリカルド・ロドリゲス(ヴォルフスブルクから)、そしてFWアンドレ・シウバ(ポルトから)と4人の新戦力を獲得する、積極的な補強を展開している。
 
 しかし、もちろんそれで来シーズンのセリエAでチャンピオンズ・リーグ出場権(4位以内)が保証されたわけではなく、まだ先行きが不透明な面は否めない。そのため、ライオラ代理人は状況次第で移籍しやすいように、一定額の契約解除金を織り込むように求めている。しかし、ミランはそれを拒んでいるのだ。
 
 最近になり、マンチェスター勢、ユベントス、バルセロナ、レアル・マドリーなどに加え、パリSGからの関心も報じられるドンナルンマは、子供の頃から愛するミランのユニホームを纏い続けるのか。16日の交渉が注目される。
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