【日本代表】本田圭佑が語る「若い選手が自由にやれていない」発言の真意

2017年06月14日 本田健介(サッカーダイジェスト)

31歳の誕生日に上々のパフォーマンスを見せるも…。

右ウイングで先発フル出場した本田。大迫の先制点をアシストした。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

[ロシアワールドカップ・アジア最終予選]日本 1-1 イラク/6月13日/PASスタジアム
 
「悔しいですけど仕方ないです」
 
 試合後、ミックスゾーンに現われた本田圭佑は厳しい表情を崩さなかった。
 
 31歳の誕生日に迎えたイラク戦には、右ウイングとして先発。キャプテンマークを腕に巻き、攻撃のタクトを振るった。8分には、CKから大迫勇也の先制点もアシスト。2016年11月11日のオマーン戦以来のスタメンで、上々のパフォーマンスを見せた。
 
 ただ、「勝ってたらだいぶ楽だった。でも、中途半端に次の試合が引き分けでOKというよりはクリアになって良かったのかなと。悔しいけど、ポジティブに捉えたい」と、前向きには語る。
 
 また、今のチーム状況を本田らしくこう表現した。
 
「変な誤解を招くので、あんまり言いたくないですが、監督のやりたいサッカーというのがしっかりあって、それをストレートに伝える人なので、若い選手は素直に聞きすぎてしまう。上手く消化できていない。(ピッチのなかで自由にやって良いのは)当然。監督もそれはやって良いと言っている。ただ、そこの整理を上手くできず、こういう試合で自分の持っている力の半分を出せずにいる。技術的な問題ではなく、そこは精神的な問題」
 
 この日はリオ五輪世代の遠藤航、井手口陽介らが先発に名を連ねたが、本田は若手たちに強烈なメッセージを送った。最終予選は残り2試合。31歳となった日本のエースは、チームを6大会連続のワールドカップへ導けるのか注目だ。

 取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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