アジア通の英国人記者たちがAFCの裁定をジャッジ!「浦和への罰金には首を傾げざるをえない」

2017年06月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

チャーチ記者は「妥当なものだと思う、ただ…」。

騒動からはや2週間。いまだ収束の気配を見せておらず、世界のメディアも行く末を注視し始めている。(C)SOCCER DIGEST

 アジアサッカー連盟(AFC)は6月9日、今季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のラウンド・オブ16、浦和レッズ対済州ユナイテッドで起きた一連の騒動について、裁定を下した。

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 その内容は次の通りだ。浦和の阿部勇樹に肘打ちを見舞った済州のペク・ドンギュに3か月の出場停止と1万5000ドル(約165万円)の罰金、試合後に浦和選手を殴打したとされるクォン・ハンジンには2試合の出場停止と1000ドル(約11万円)の罰金、そして、主審に手を上げるなど暴挙に出たチェ・ヨンヒョンには、6か月の出場停止と2万ドル(約220万円)の罰金が課された。
 
 また両クラブにも、済州に4万ドル(約440万円)、クラブ関係者が乱闘に加わったとの理由で、浦和にも2万ドル(約220万円)の罰金処分が下されている。
 
 これについて、かつてAFCの機関紙『フットボール・アジア』の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、20年以上に渡ってアジアのサッカーを報じている英国人のマイケル・チャーチ記者(現在はフリーランス)が、次のように語った。
 
「AFCの裁定は妥当なものだと思う。チェは6カ月の出場停止で、今季は試合に出られなくなり、ペクの3カ月も相当こたえるものだろう。済州のクラブそのものへの罰金は少し甘いような気もするが、選手に課されたものと合算すれば、7万6000ドル。これはACLの賞金の額などを参考にすれば(UEFAチャンピオンズ・リーグなどと比べるとその額は桁がひとつ少ないが)、非常に高い罰金と言える。
 
 ただし、浦和への罰金については、わたしは少し首を傾げざるをえない。AFCは我々にはアクセスできない映像を根拠としているのかもしれないので、これについてはあまり強く主張できないけれども」

次ページかたやマレン記者は「ちょっと厳しすぎる」との見解。

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