【名古屋】逆転負けにも表情は飄々。風間監督が「それを責めるよりも」と語った真意とは?

2017年06月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チャンスに持って行ったこと(が重要)。次は決めてくれればよいと思います」

金沢戦に続く連敗にも、風間監督は表情を変えずに次を見据えた。(C)SOCCCER DIGEST

[J2リーグ18節]東京V2-1名古屋/6月10日/味スタ
 
 アウェーでの東京V戦に1-2で敗れた名古屋の風間八宏監督が、試合後のフラッシュインタビューで課題を述べた。「もったいないゲームですね」と切り出した後、続けたのが次の言葉だ。
 
「フリーで決められないこと。人数は一緒なんだが、どうしても相手を気にしてしまう。まだまだ個人戦術が足りないなと思いました」
 
 15分に杉森考起のゴールで先制したまでは良かったが、チャンスを作りながらも2点目が奪えなかった。放ったシュートは20本。東京Vよりも6本多い数字だ。指揮官が「決めきれなかった。(追加点を取れなかったのは)シュート(精度)だけですね」とこぼしたのもうなずけるだろう。
 
 しかし、風間監督はこうも言う。
 
「もっと練習させなければいけないし、準備はしているんですけどね。ただ、それを責めるよりも、チャンスに持って行ったこと(が重要)。次は決めてくれればよいと思います」
 
 いつものように、あっさりとした口調で敗戦を振り返る指揮官は、どこか達観した雰囲気を漂わせた。この試合では追加点が奪えなかったが、常々口にする「ゴールの確率を上げる」プレーはできたいたと評価したのだろう。
 
 試合に負けたとしても、ピッチ上で何が起きていたのかを冷静に判断し、今後のチーム作りの糧にする。結果に一喜一憂しない指揮官の哲学は、どこまでもぶれない。
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