「極めたら面白い」“盟友”長友佑都が感じ取った“本田コンバート”の波及効果は?

2017年06月08日 井本佳孝(サッカーダイジェストWEB編集部)

「大きな武器になる」

長友はシリア戦での本田のインサイドハーフ起用について言及した。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

「あそこを極めたら、あいつ面白いことになる」
 
 6月7日に行なわれたシリア戦でヴァイッド・ハリルホジッチ監督が試した本田圭佑のインサイドハーフ起用について、同い年の"盟友"はどう感じ取ったのか。8日に都内近郊で行なわれたトレーニング後に、長友佑都が"本田効果"について言及した。
 
「圭佑が出るならいつもの(右ウイングの)ポジション」と思っていたという長友。しかし、63分、今野泰幸に代わり浅野拓磨が投入されると、背番号4はポジションを中に移す。本田のポジションチェンジ後の変化についてこう語る。
 
「やったことがあるのか、代表では初めてなのか分からないけれど、チームに左利き(のインサイドハーフ)がいることは大きい。左サイド(の選手)からしたら、中に持ってサイドチェンジができるのはすごくやり易かったです。1人でも左利きの選手がチームにいることは大きな武器になる」
 
 本田は日本代表、そして所属するミランでは右ウイング(右サイドハーフ)が定位置だが、アルベルト・ザッケローニ監督時代の日本代表やCSKAモスクワ時代にはトップ下を主戦場にしていた。スピードやスタミナが求められるサイドより、キープ力やテクニックが活きる真ん中でより良さが出るのではという見方もある。長友は本田の中盤起用についてこう分析する。
 
「(圭佑は)前目のポジションが良いと思いますけど、インサイドハーフのポジションで起点を作れる。時間ができる分、周りの選手も上がれるし、良さが活きるんじゃないかなと思います」
 
 長友以外にも、シリア戦後には大迫勇也が「タメができて、すごく有難かったし、そこからチャンスが増えたかなと思う」と話し、さらに、乾貴士も「高い位置で(本田)圭佑くんがボールを収めてくれたことで、僕らも思い切って仕掛けることができた」と語るなど、各々が確かな"本田効果"を感じ取っている。
 
 8日の練習でも、イラク戦で左インサイドハーフで先発濃厚の今野と終始コミュニケーションを取る姿が見られた本田。香川が左肩の脱臼で代表離脱し、代役探しが急務の今、その穴を埋めるのは背番号4なのかもしれない。

取材・文:井本佳孝(サッカーダイジェストWeb編集部)

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