【日本代表】オーストラリア対サウジ戦は最悪の結果に。イラク戦で絶対に許されないのは…

2017年06月09日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

8月のオーストラリア戦でワールドカップ出場を決めるためにも…。

イラク戦で負けは許されない。写真:サッカーダイジェスト

 日本が親善試合でシリアと1-1で引き分けた翌日、ワールドカップ・アジア最終予選を戦ったオーストラリアがサウジアラビアを3-2で下した。
 
 これでグループBは、日本、サウジアラビア、オーストラリアが勝点16で並ぶ大混戦となった。
 
<グループB上位3か国の成績>
1位 日本(勝点16/5勝1分け1敗/14得点・5失点/得失点差9)※試合数はサウジアラビアとオーストラリアよりひとつ少ない。
2位 サウジアラビア(勝点16/5勝1分け2敗/15得点・8失点/得失点差7)
3位 オーストラリア(勝点16/4勝4分け0敗/14得点・8失点/得失点差6)
 
 消化試合がひとつ少ない日本は、たとえアウェーでイラクに1点差で敗れても首位をキープできる。そう考えると、イラク戦はそこまで重要でないとの見方もできるが、決してそんなことはない。
 
 日本は8月にホームでオーストラリアと、9月にアウェーでサウジアラビアと戦わなくてはいけない。日本の理想は8月のオーストラリア戦でワールドカップ出場を決めること。敵地でのサウジアラビア戦は気候など厳しい状況下で戦うことが予想されるため、その前にグループBの2位以内を確保したいのだ。
 
<今後の日程>
日本(6月13日/対イラク、8月31日/対オーストラリア、9月5日/対サウジアラビア)
サウジアラビア(8月31日/対UAE、9月5日/対日本)
オーストラリア(8月31日/対日本、9月5日/対タイ)
 
 サウジアラビアがオーストラリアに勝っていれば、日本はイラク戦をドローで十分というシチュエーションに持ち込めた。しかし、逆にオーストラリアがサウジアラビアを下したことで、日本はイラク戦に向けて大きなプレッシャーがかかることになった。要するに、日本にとってサウジアラビアとオーストラリア戦の結果は、現時点で最悪のものになったと言っていい。
 
 サウジアラビアとの予選最終戦を消化試合にするためにも、もはやイラク戦で負けは許されない。最低でも引き分けに持ち込まないといけない。
 
 逆に言えば、ここでイラクを叩けば日本は俄然優位な状況になる。いわば、今回のイラク戦はハリルジャパンにとって大きなターニングポイントになるのだ。
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