グリエーズマンが「困難な時期に移籍するのは卑怯」とアトレティコに男気残留!

2017年06月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

母国メディアで残留を自ら宣言!

14年の夏にアトレティコに移籍してきたグリエーズマン。以来、シメオネのチームにおいてエースとして君臨している。 (C) Getty Images

 フランス代表FWのアントワーヌ・グリエーズマンは、アトレティコ・マドリー残留を決めたようだ。フランス・メディア『テレフット』で自ら明かした。
 
 今シーズン、公式戦53試合で26ゴールを叩き出したグリエーズマン。アトレティコとは2021年6月までの契約を結んでいるが、その目を見張る活躍ぶりに各国のメガクラブが食指を伸ばしているとされ、とりわけマンチェスター・Uは熱心なオファーをし、英国メディアでは個人合意に達したとも報道された。
 
 グリエーズマン自身も、フランスのテレビ番組で、マンチェスター行きを問われた際に「ありうるね。6割かな」と返答するなど退団が濃厚とされているなかで、フランス代表FWが残留を決意したのは、アトレティコの事情が変わったからだ。
 
 アトレティコは、未成年選手の登録に違反があったとして、FIFAから2017年冬と2018年夏に新たに選手と契約しても、登録できないという処分を受けた。そして6月1日に、その処分軽減の訴えがCAS(スポーツ仲裁所)に棄却され、今夏の市場でも選手補強が出来ないことが決まったのだ。
 
 これを受け、テレフットのインタビューに応じたグリエーズマンは、「判決が下り、アトレティコは補強ができなくなった。僕はスポーツアドバイザーと一緒に、残留することを決断したよ」と残留を明言した。
 
 さらにグリエーズマンは、アトレティコへの愛情ともとれる発言を残している。
 
「今はアトレティコにとって困難な時期だね。そんな時に退団するのは卑怯だと思う。クラブとももう話したし、僕は来シーズンもアトレティコと共に戦う」
 
 まさに男気溢れる残留宣言。さらにグリエーズマンは、「僕の将来に関する質問はちょっとうっとうしいぐらいだったよ」ともコメントしている。
 
 リーガ・エスパニョーラで3位となり、来シーズンもチャンピオンズ・リーグに出場するアトレティコ。補強禁止処分が確定し、戦力の増強が見込めないなかで、エースの残留は何よりの朗報と言えるだろう。
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