インテル長友がCL決勝を展望「ユーベは体感した人にしか分からない…」

2017年06月03日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

日本代表としての野心も口に。

CL決勝を戦う、ユベントスについて語った長友。実際に体感したからこその強さを明かした。(C)Getty Images

 日本代表は6月3日、千葉県内でトレーニングを実施した。練習後、インテルのDF長友佑都が、ウェールズのカーディフで現地19時45分(日本時間27時45分)から行なわれる、チャンピオンズ・リーグ(以下CL)決勝「ユベントス対レアル・マドリー」について語った。
 
「僕はインテルの選手なんでね、ユーベを応援したら大変なことになるんですけど」とインテル愛を強調する言葉で切り出した長友は、自身が対戦したからこそ分かるユベントスの強さを話す。
 
「あのバルサ(CL準々決勝で対戦)がなかなか攻撃を出来ていなかったので、やっぱりユーベの底力や強さを改めて感じた。特に彼らの守備における隙の無さは、(イタリア)ダービーで経験している。ホントに隙を見せないし、やった体感の隙の無さは全く違う。僕は出ている試合も、ベンチから見ている試合も経験しているけど、ピッチに立ってみないとあの感覚は分からない」
 
 自らの経験でイタリア王者を相手に勝つ難しさを語る長友。報道陣から出た「代表がその"隙の無さ"を身につけるには、どうしたらいいか」の質問には、独自の見解を述べた。
 
「これは、もう、文化の違いが関係してくる。彼らは小さいころから勝負にこだわっていて、内容よりも勝つことがすべてというのが、植えつけられている。その勝負のこだわりは全然違う。それは練習でも同じ。その緊張感を繰り返してくると、差は出てくる」
 
 世界のトップレベルを語る長友だが、日本代表としての野心も口にした。
 
「CLはトップレベルなんでね。代表の選手もあそこにいないと、ワールドカップで結果を残すのは厳しい。あのレベルにいないということは、僕ら(日本代表)のレベルはまだまだ」

 インテルで高いレベルを経験する長友は、日本代表としても世界のトップレベルを見据える。かつて「世界一のサイドッバクになる」と宣言し、イタリアに渡ったサムライの挑戦はこれからも続く。
 
取材・文:志水麗鑑(サッカーダイジェスト)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事