【CL決勝】ユーベは軽めの調整、R・マドリーは本番さながらの…ベイルより動きが良かったのは?

2017年06月03日 高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト)

球際ではファウル寸前のタックルを仕掛ける者も。

11対11のハーフコートゲームではやや動きが重かったベイル。やはりベンチスタートが有力か。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

 チャンピオンズ・リーグ決勝を翌日に控えたユベントスとレアル・マドリーが6月2日、試合会場のミレニアム・スタジアム(カーディフ)で前日練習に臨んだ。
 
 最初に登場したのはユベントスの面々。ランニングやダッシュなどフィットネス向上を目的としたものが中心で、ボールを使ったトレーニングはパス回しやシュート練習を軽くこなす程度だった。
 
 主に集団の先頭に立っていたのは、下部組織出身者のクラウディオ・マルキージオ。このMFを筆頭にジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチらイタリア代表の選手たちは一様に険しい表情で、黙々とトレーニングをこなしていた。その一方でダニエウ・アウベスやゴンサロ・イグアインといった南米の選手たちはチームメイトと談笑したり、じゃれ合ったりと終始リラックスムードだった。
 
 対照的にレアル・マドリーは、ボールを扱ったトレーニングが大半で、ウォームアップを兼ねたパス回しを終えると11対11のハーフコートゲームを実施。「ビブスあり」と「ビブスなし」に分けたチーム顔ぶれは下記のとおりだ。
 
◆「ビブスあり」
ケイラー・ナバス(GK)、ダニーロ、ラファエル・ヴァランヌ、ペペ、マルセロ(以上DF)、トニ・クロース、ルカ・モドリッチ、ハメス・ロドリゲス(以上MF)、ガレス・ベイル、カリム・ベンゼマ、マリアーノ・ディアス(以上FW)
 
◆「ビブスなし」
キコ・カシージャ(GK)、セルヒオ・ラモス、ナチョ、ダニエル・カルバハル(以上DF)、カゼミーロ、イスコ、マルコ・アセンシオ、マテオ・コバチッチ(以上MF)、クリスチアーノ・ロナウド、アルバロ・モラタ、ルーカス・バスケス(以上FW)
 
 ゲーム内容はかなり厳しく、球際ではファウル寸前のタックルを仕掛ける者も。調整が中心の前日練習では異例といえるほど、インテンシティーの高いバトルが繰り広げられた。
 
 特にコンディションが良さそうだったのが、アセンシオ。密集地帯でパスをもらってもほとんどボールを失わなかったうえ、正確なミドルパスでチャンスを作り出していた。
 
 その一方でやや動きが重かったのが、故障明けのベイル。時折鋭い突破を見せたものの、全体的には運動量が少なかった。こうした状態から判断すれば、決勝ではやはりベンチスタートが有力だろう。
 
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
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