【U-20】久保建英の今後は? 西野技術委員長が言及「U-17と自クラブの掛け合いに」

2017年05月31日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

“掛け持ち”というプランも考えられなくないが…。

U-17年代から飛び級招集された久保。今後は“掛け持ち”ではなくU-17代表での活動に専念することになりそうだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[U-20ワールドカップ決勝T1回戦]日本 0-1 ベネズエラ/5月30日/韓国・大田

 5月30日に行なわれた決勝トーナメント1回戦のベネスエラ戦後、日本協会の西野朗技術委員長がU-20代表へ飛び級招集された久保建英の今後の代表活動について言及した。

 久保は今大会で3試合に出場。後半途中からピッチに立った南アフリカとのグループリーグ初戦では堂安律の決勝ゴールをアシストした一方、続くウルグアイ戦やこの日のベネズエラ戦では結果を残せなかった。

 気になるのは今後の代表における活動内容で、考えられるのが10月にワールドカップを控えるU-17代表と、今夏に東京五輪に向けて新たに立ち上げられるU-20代表との"掛け持ち"というプラン。しかし、西野技術委員長は「今後はおそらくU-17と自クラブの活動の掛け合いになってくると思います」と話し、当面はU-17代表に専念させる意向を明かした。

 同代表への招集頻度に関しては「最終的に(ワールドカップ)本戦に入るまでのなかで、強化のタイミングがU-17代表でありますけど、そこに入れていくのか、あるいは本戦に集中させて自クラブでの活動と最終的なところだけになるのかっていうのは、しっかり捉えていかないといけない」(同技術委員長)と言うように、久保の実力を考慮する方針。

 続けて、「(U-20ワールドカップで)思いのほかダメージを受けているかもしれないですし、不死身な感じはいつもしているけれど、今日もやはりフィジカル的にもターゲットにされると思うようにいかないのは本人も感じたでしょうし、我々もそこはしっかり検証しないといけない」と、現時点での能力を見極めたうえで、成長を促す最善策を探っていく姿勢を示した。

 なお、西野技術委員長は東京五輪に向けた監督人事についても触れ、「今大会だけを見て編成していくことはあり得ないし、時間はあるので、これから調整しなきゃいけないと思います」と話すにとどめた。

【U-20W杯|日本0(延長)1ベネズエラ PHOTO】日本が延長の末ベネズエラに敗れ、8強入りを逃す。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
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