GKハート、トリノでのプレーを「楽しかった」と振り返るも「レンタル延長はない」

2017年05月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

トリノも財政面の事情により、以前から慰留は困難と認めていた

最終節のサッスオーロ戦(5-3で勝利)した後、ホームのサポーターの前で。これが別れの挨拶となったのか。 (C) Getty Images

 今シーズン、マンチェスター・シティでジョゼップ・グアルディオラ新監督のお眼鏡に適わず、クラウディオ・ブラーボの加入によって正守護神の座を失ったイングランド代表GKのジョー・ハートは、レンタルというかたちでセリエAのトリノに新天地を求めた。

 イタリアへ渡るイングランド人選手は歴史的に見ても多くないなかで、GKとしては初のケースとなり、大いに注目を集めたハート。トリノでは、3節のカルチョ・デビュー以降、リーグ戦では全ての試合に出場し、36試合で62失点という成績を残した(チームは9位)。

 不安定さを露呈して失点が重なった時期もあり、ウルバーノ・カイロ会長から批判されたこともあったが、それでもハートはトリノでの1シーズンを「とても楽しかった。あの街で良い時を過ごすことができた」と振り返った。(『ESPN』より)

 しかし、来シーズンについて聞かれると、30歳のイングランド人は「ここ(トリノ)に戻ってくることはない」と断言する。

「年齢的なことを考えても、レンタル期間を延長して再びトリノでプレーすることは、正しい選択とは思えない」

 こう語ったハートは、いったんは2019年まで契約を残しているマンチェスター・Cに戻り、その後、去就を決めることとなる。ペップが監督であり続けるあいだは、このクラブに留まることはないと見られ、マンチェスター・ユナイテッド、レスターなどが新天地候補として名が挙がっている。

 一方のトリノだが、こちらも財政面の事情からハートを慰留することは困難と以前から認めており、すでに新たな守護神探しを進めている。

『Tuttsport』によるとトリノは、パリ・サンジェルマンからのレンタルで今シーズンはセビージャでプレーしたイタリア代表のサルバトーレ・シリグにゴールの番を任せたいと考えているようだ。

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