ドンナルンマ代理人に“最後通告”! ミランCEOが「待てない。プランBも必要」と強気の姿勢!

2017年05月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランは結論の先送りをこれ以上は望んでいない。

去就が騒がれているドンナルンマ。ミランとライオラ代理人の駆け引きが続いている。写真:Alberto LINGRIA

 ミランはこれ以上、話を長引かせるつもりがないようだ。現地時間5月28日にカリアリとのセリエA最終戦を終えたマルコ・ファッソーネCEOは、守護神ジャンルイジ・ドンナルンマの代理人を務めるミーノ・ライオラに"最後通告"と言えるコメントを残した。『コリエーレ・デッラ・セーラ』紙など複数のイタリア・メディアが報じている。
 
 イタリアではジャンルイジ・ブッフォンの正統後継者と言われるドンナルンマは、現行契約が2018年6月で満了となるため、マンチェスター勢やレアル・マドリー、バルセロナ、ユベントスなどが今夏の引き抜きを画策。ミランは18歳になった守護神に年俸大幅増で最長5年の新契約をオファー済みだが、ライオラ代理人は中国資本になったばかりのクラブを行く末を不安視しており、契約延長交渉を先延ばしにしてきた。焦らしに焦らして、さらなる好条件を引き出すという駆け引きの側面も当然あるだろう。
 
 そのため、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が「彼はミランの財産であり、売却不可能だ。しかし、去就を自分で明確にする必要がある」と語れば、メディアでは「クラブは契約延長拒否で残留ならドンナルンマを1年間ずっと干す構え」など様々な憶測も……。ミランはそんな状況を一刻も早く終わらせたいと考えているようだ。ファッソーネCEOはライオラ代理人に対して、こう通告した。
 
「ミランは待てない。7月3日(新シーズンの始動日)までに監督にチームを準備しなければいけないんだ。だから、ドンナルンマが残るのか出ていくのかを、知る必要がある」
 
 さらに、「我々が望むようにいかないなら、プランBが必要だ」とも強気に語っており、契約延長に応じずドンナルンマが出ていくならば、代役を検討するとしている。ミランとしての姿勢を明確にした格好だ。
 
 ナポリ育ちだが子供の頃からミラニスタで、13歳からロッソネーリの下部組織で育成されたドンナルンマの希望は、残留だと伝えられている。ミランとライオラ代理人の"駆け引き"は、はたしてどんな結末を迎えるのか――。
 
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