「S・ラモスはどうなんだ? 俺だけ見せしめだ」タトゥー騒動のフランクフルトDFが反論!

2017年05月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「S・ラモスはどうするんだい?」と皮肉も。

ゲン担ぎ的な意味合いを込めてタトゥーを掘ったというバレラ。24歳とまだ成長過程にある年齢だけに、出場機会を得られる新天地が見つかるといいが……。 (C) Getty Images

 現地時間5月27日のDFBカップ決勝で、ドルトムントに屈したチームメートたちの姿を、フランクフルトのDFギジェルモ・バレラはどのような気持ちで眺めていたのだろうか。
 
 決勝の3日前、クラブの方針に背いて腕にタトゥーを入れ、炎症を起こしたことが理由で処分を科されたバレラ。現地紙『南ドイツ新聞』によると、出場停止に加えて、約1か月分のサラリーにあたる7万ユーロ(約840万円)の罰金も科されたという。
 
 フランクフルトの幹部であるフレディ・ボビッチは、マンチェスター・ユナイテッドからレンタルしていたウルグアイ人DFが、「チームを傷つけた」と批判。レンタル期間の延長も検討していたが、今回の件で放出を決めたと明かしている。
 
 だが、同紙によれば、バレラは「チームを傷つけることはしていない」と主張。「自分の名前が汚された」とし、法的措置も検討しているという。タトゥーがさほど大きなものではないとし、マンチェスター・U時代の経験からゲン担ぎのつもりでタトゥーを入れたと明かしている。
 
「2016年のFAカップ決勝の前に、何人かの選手たちと一緒にタトゥーを入れた。そして僕らは優勝したんだ。それを繰り返したかった。マンチェスターでは幸運をもたらしてくれたからね」

  さらにバレラは、「レアル・マドリーは毎週タトゥーを入れているセルヒオ・ラモスをどうすべきなのかな」と皮肉を口にしつつ、処分されたのが自分だけなのも納得できないと訴えている。
 
「どうして自分だけこれほど厳しく罰せられるのか分からない。決勝前にタトゥーを入れたフランクフルトのメンバーは僕だけじゃないんだ。でも、監督に背いたとして僕だけが見せしめにされた」
 
 いずれにしても、ボビッチ発言を聞く限り、「フランクフルトに残りたかった」というバレラがチームにとどまることは難しいだろう。だが、当人の希望は、ブンデスリーガでプレーをし続けることのようだ。
 
「ドイツが好きなんだ。スタジアムの雰囲気、ファン、すべてが好きなんだよ」
 
 足首の負傷に悩まされ、今シーズンのブンデスリーガではわずか7試合出場に終わったバレラ。はたして、ドイツでタトゥー騒動に揺れた24歳の獲得に名乗りをあげるクラブは出てくるだろうか。
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